「Galaxy S7 edge」のカメラを強化する純正レンズカバーが便利:山根康宏の海外モバイル探訪記
海外では各スマートフォンメーカーがさまざまな純正アクセサリーを販売しています。でも日本ではなかなかそれらは販売されません。今回は海外で発売中のGalaxy S7 edge用の純正カメラレンズセットを入手して使ってみました。
「Galaxy S7 edge」のレンズカバーセット(Lens Cover)が、海外の一部の国で販売されています。先日、COMPUTEX TAIPEI 2016の取材で訪れた台湾ではキャリアのお店でも売られていました。また海外スマートフォン販売店として有名な香港の某ショップでも取り扱っています。商品はGalaxy S7 edgeの背面に取り付けるカバーと、レンズ2組がセットになっています。レンズは専用ケースもついているので、持ち運び時に傷や埃がつくこともありません。
交換レンズは望遠とワイド。それぞれ金属製で、安価なサードパーティー製のプラスチック製のものとは品質が全く異なります。レンズもガラス製ですね。スマートフォン用の拡張レンズとして、このレンズはかなり上質なものだと思います。実はサムスンは以前デジカメも生産していましたが、今は撤退。その開発チームの多くがスマートフォンやアクセサリー部門へ異動したのでしょう。高品質なのはそんな背景があるのだと思われます。しかもレンズケースは2つに分かれるので、「望遠だけ」「ワイドだけ」を持ち運ぶことも簡単。なかなかニクイ作りです。
レンズはカバーのカメラ周りの穴の部分にねじ込んで装着します。実際に使ってみると「レンズを付けているんだ」というアナログ的な感覚がちょっと心地よいです。クリップ式と違いレンズの中心がずれませんから、しっかりした絵が撮れるわけ。付けてみてもレンズが金属製のため、安っぽさは感じられません。
どれくらい効果があるか、シンガポールへ行ったときに使ってみました。まずはレンズを付けずにそのまま撮影。Galaxy S7 edgeはホームボタンのダブルクリックですぐにカメラが起動するので、カメラ端末としても使いやすいですね。ということで作例はマーライオン。実は結構小さいのですが、ビルを背景にするとそれが際立っちゃいます。
ここで望遠レンズを付けてみました。するとマーライオンがちょうどいい具合にアップになります。レンズの周辺部の解像度がやや落ちますが、デジタルズームを使うよりもいいかもしれません。風景写真だけではなく、室内でのブツ撮りにも使えそう。
ワイドレンズを付ければ思いっきり引いた写真を撮影できます。室内の集合写真撮影時もこのレンズは効果を発揮しそう。もちろん市販のサードパーティー製のレンズでもワイド撮影はできますが、この純正レンズは質がいいので、暗くなる、ピントが合いにくい、といった心配も不要です。
先日はパリに行って某カンファレンスに参加したのですが、その最中にデジカメのバッテリーが切れてしまいました。そのため、急きょGalaxy S7 edgeでスライドを写すことに。しかし標準状態だとちょっと遠くてデジカメの代わりになりそうもありません。
しかし望遠レンズを付けたところ、スライドをちょうどうまく収めることができました。Galaxy S7 edgeのカメラは暗い場所にも強いので、望遠レンズとセットで使えばデジカメはいらないかも。ということでカンファレンス中はこの後ずっとこれで撮影をしていました。
ここまでいい品質の製品ならば、日本のユーザーが使っても満足することは間違いないでしょう。せっかくいいカメラを搭載しているGalaxy S7 edgeだけに、このレンズはぜひ日本でも発売してほしいもの。もしも海外旅行に行く機会があったら、地元のキャリアやサムスンショップに立ち寄って、このレンズカバーセットをぜひ探してみましょう。
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