女子高生の約8割がiPhoneを所有、利用アプリは全世代でLINEが最多――MMDの調査
MMD研究所は「女性のスマートフォン利用実態調査」を実施。定期的に利用しているアプリ・サイトは全世代で「LINE」が最多回答となった。
MMD研究所は、1月18日に「女性のスマートフォン利用実態調査」の結果を発表した。調査対象はスマートフォンを所有する15歳〜49歳の女性1574人で、調査期間は2016年12月6日〜12月10日。
iPhone(キャリア/格安スマホ含む)の所有率が最も高いのは女子高生の84.8%で、次いで女子大生が79.6%、独身女性が69.9%、既婚女性が62.9%。Android搭載スマートフォンは女子高生の所有率が最も低く、既婚女性の所有率が35.1%となった。また、格安スマホの所有率は女子高生が6.7%、女子大生が4.1%、独身女性が11.3%、既婚女性が7.8%となった。
スマートフォンの1カ月の通信量については、女子高生と女子大生は「6GB以上(12.2%)〜7GB以下(12.9%)」の回答が最も多く、独身女性は「2GB以上〜3GB以下(12.5%)」、既婚女性は「1GB以上〜2GB以下(18.9%)」が多くなっている。6GB以上と回答した結果は、女子大生が30.9%、社会人独身が26.2%、女子高生が24.7%、既婚女性が8.3%となった。
定期的に利用しているアプリ・サイトを聞いたところ、全世代の最多回答は「LINE」。2位以下は、女子高生が「Twitter(74.1%)」「音楽再生アプリ(53.0%)」、女子大生が「Twitter(77.9%)」「Instagram(50.7%)」、独身女性が「Facebook(45.2%)」「Twitter(40.9%)」、既婚女性が「ゲームアプリ(35.6%)」「ショッピングサイト(30.9%)」となった。定期的に利用しているアプリの平均数は、女子高生は6.5個、女子大生は6.7個、独身女性は6.8個、主婦は5.4個となる。
フリマアプリ、ショッピングアプリ・サイトを利用していると答えたユーザーの利用する理由について聞いたところ「時間」と「お金」のいずれか、またはどちらも節約したいと回答したのは全属性の約7割。そのうち「お金を節約したい」という回答が最も多かったのは女子高生の48.6%。「時間もお金も節約したい」という回答が最も多かったのは既婚女性で36.4%となった。
仲のいい友人のスマートフォンの電話番号を知っている割合を聞いたところ、女子高生の1.8%、女子大生の3.4%、独身女性の14.7%、既婚女性の21.1%が「全員知っている」と回答。女子高生の39.0%、女子大生の30.3%、独身女性の19.2%、既婚女性の15.3%は「ほとんど知らない」と答え、若い世代ほど友人の電話番号を知らない結果となった。
スマートフォンの中に友人や家族に見られて恥ずかしい内容があるかを聞いたところ、女子高生の82.0%、女子大生の78.6%、独身女性の72.4%、既婚女性の49.5%が「友人や家族に見られて恥ずかしい内容がある」と回答した。恥ずかしい内容は、女子高生、女子大生、独身女性は「写真」、既婚女性は「LINEやメール内容」が上位となった。
他人のスマートフォンや携帯電話をこっそり見た経験については、既婚女性の36.8%、女子高生の36.0%、女子大生の34.2%、独身女性が28.8%が「こっそり見たことがある」と回答。こっそり見た相手は、女子高生が「親」で51.7%、女子大生が「兄弟・姉妹」で35.5%、独身女性が「恋人」で70.0%、既婚女性は「配偶者/恋人」で81.2%となる。
女子高生では42.7%、女子大生でじゃ34.5%、独身女性では27.2%、既婚女性では25.1%が「見られたくないのに見られた経験がある」と答え、見られた相手は、女子高生と女子大生は「友達」でそれぞれ64.3%と51.4%。独身女性は53.1%が「恋人」、既婚女性は69.5%が「配偶者/恋人」となった。
スマートフォンを使用していて経験したことは「迷惑メールの受信」が最も多く7割超で、「詐欺メールの受信」は全属性3割以上が経験あると回答。「ワンクリック詐欺画面の出現」では女子高生の17.7%、女子大生の15.3%が経験し、独身女性の8.4%や既婚女性の5.0%と差が出ている。支払いの有無に関わらず実際に請求があった最高金額をフリー形式で回答してもらったところ、女子高生の請求額の中央値は12万円、女子大生は10万円、独身女性は8万円、既婚女性は8万円となった。
スマートフォンのセキュリティに対する不安で最も多かった回答は「ウイルス感染」で、次いで女子高生と女子大生は「電話帳などの個人情報の漏えい」、独身女性と既婚女性は「クレジットカードなどの決済情報の漏えい」が挙がる。セキュリティ対策は「特に何もしていない」が全属性で最も多く、対策は女子高生、女子大生、独身女性は「携帯会社がオプションとして提供しているセキュリティサービスへの加入」、既婚女性は「スマートフォンの中で設定できる制限機能の利用」が最も多くなった。
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