Google、HTCのPixelチーム買収を正式発表
Googleが、HTCのPixel端末関連チームを買収すると発表した。買収総額は約11億ドル(約1237億円)。HTCの人材はGoogleのハードウェア部門に参加する。HTCはスマートフォンとVIVEを含むVR製品の提供を続ける。
米Googleは9月21日(現地時間)、台湾HTCとハードウェア部門の人材を買収する契約を締結したと発表した。買収総額は約11億ドル(約1237億円)。この契約にはまた、HTCの知財を非独占的にライセンスすることも含まれる。
GoogleがHTCのスマートフォン部門を買収するといううわさは以前からあった。Googleの公式ブログには「HTCの才能ある人々がハードウェア組織としてGoogleに加わる」とあり、また「これらの未来のGooglerたちはこれまでPixelシリーズのスマートフォンで協力してきた人々だ」とある。
この発表のブログを書いたのは、Googleが2012年に買収し、2014年に中国Lenovoに売却したMotorola Mobilityの社長だったリック・オステルロー氏。同氏は現在、Googleのハードウェア部門担当の上級副社長を務めている。
同氏は、ハードウェア部門の目標はハードウェア、ソフトウェア、サービスを統合する最上のGoogle体験を世界中の人々に提供することだと語り、今回のHTCの一部買収はその実現のための一歩だとしている。
【UPDATE】別途公開されたプレスリリースによると、HTCはスマートフォン部門全体を売却するわけではなく、今後も独自ブランドのスマートフォンを提供していくという。また、うわさ通り「VIVE」を含むVR部門およびIoT部門も継続する。
Googleは10月4日にHTC製の「Pixel 2」を含む「Made by Google」製品を発表する計画だ。発表イベントは日本時間の5日午前1時からYouTubeでライブ配信される。
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