楽天がFREETELのMVNO事業を買収 プラスワンは端末事業に専念
楽天が、プラスワン・マーケティング(FREETEL)のMVNO事業を買収。プラスワンは11月1日から分割会社になり、端末事業に専念する。
楽天が9月26日、プラスワン・マーケティング(FREETEL)のMVNO事業を買収することを発表した。楽天はプラスワンを11月1日から分割会社とし、その対価として5億2000万円を支払う。
プラスワンはMVNO事業と端末事業を展開してきたが、このうちのMVNO事業を楽天に譲渡する形。同社は「楽天モバイルを運営する楽天へ承継することが、今後も安定したサービスを長期的にお客さまへ提供できると判断した」とコメントしている。
プラスワンのモバイル事業は楽天が承継するが、既存ユーザーは11月1日以降もFREETELのサービスは使い続けられる。11月1日以降、FREETEL SIMの契約先は楽天になるが、ユーザーが特別な手続きをする必要はない。またAPN設定の変更も必要ない。FREETEL SIMで適用されているキャンペーンは継続される。
継承対象となるのはFREETEL SIMとその付帯サービス(スマートコミコミプランなど)、YAMADA SIM PLUS powered by FREETEL、ニコニコSIM(仮)powered by FREETELで、旧サービスのfreetel mobileやプリペイドSIMは対象外。
ただし11月1日以降に新規でFREETELブランドのサービスを契約できるかは未定(楽天、プラスワン)とのこと。
今回の買収により、プラスワンは端末事業により注力し、コストパフォーマンスに優れたモバイル端末を国内外へ提供していくとしている。既存のスマートフォンをはじめとするモバイル端末の販売や、海外事業も継続する。同社は2017年に国内で新機種を発表してないが、近日中に新機種を発表する計画があるという。
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