ソニーネットワーク、MVNEとしてソフトバンク回線を提供
ソニーネットワークコミュニケーションズが、MVNEとしてソフトバンク回線を提供する。同社はドコモ回線を含めたマルチキャリアMVNEとなる。nuroモバイル向けにソフトバンク回線のサービスを提供することも検討している。
ソニーネットワークコミュニケーションズは10月24日から、MVNEとしてソフトバンク回線の提供を開始する。同社はソフトバンクとレイヤー2接続を完了しており、従来のドコモ回線にソフトバンク回線を加えた、マルチキャリアMVNEとなる。
MVNEは「Mobile Virtual Network Enabler」の略で、MVNOが通信サービスを提供するための設備やノウハウを提供する事業者のこと。キャリア→MVNEを経由して通信サービス(格安SIM)を提供しているMVNOは多い。
ソニーネットワークがMVNEとして提供するソフトバンク回線サービスは、SIMロックフリー端末に加え、SIMロックの掛かったソフトバンク向けiPhoneやiPadでも利用できる。SIMロックの掛かったソフトバンクのAndroid端末は、2017年8月以降に発売したものはSIMロックありでも使えるが、それ以前の端末で使うにはSIMロックの解除が必要。また、ソフトバンクのOTA機能による店頭での即日開通や、ユーザー自身のMNP開通作業ができる仕組みも提供する。
ソニーネットワークのソリューションを用いることで、MVNOはドコモ回線とソフトバンク回線の両方を用いたサービスを提供可能になる。
なお、ソニーネットワークは現在、MVNOとしてドコモ回線を用いた「nuroモバイル」を提供しているが、nuroモバイルでソフトバンク回線のサービスを提供するかは「検討中だが、時期は未定」とのこと。またKDDI回線の提供については「検討はしているが、提供するかは決まっていない」とのこと。
ソフトバンク回線と用いたサービスは、日本通信もMVNEとして、またMVNOとしても提供している。
関連記事
- ソフトバンクSIMを提供する日本通信の勝算は? 福田社長に聞く
MVNO市場を切り開いてきた日本通信は、MVNE戦略に軸足を移しつつ、ソフトバンク回線を使ったサービスも提供。8月16日には音声SIMの提供を始めた。同社はソフトバンク回線の目標を「100万」に定めているのが、勝算はあるのだろうか? - 日本通信、ソフトバンクiPhoneで使える音声通話SIMを発売 1GB 月額2450円〜
日本通信は、8月16日からSIMロックを解除せずにソフトバンクのiPhoneで使える音声通話付き格安SIM「b-mobile S スマホ電話SIM」を提供開始。併せて「スマホ電話SIM【ソフトバンクiPhone専用】コールセンター」を新設する。 - 「IIJmio」は95.1万回線に ソフトバンクSIMはMVNEとして提供する? IIJ決算
IIJが2016年度通期の決算について発表。モバイルサービスの総回線数は185万6000になり、16年度は62万8000の純増となった。2017年度はさらなる純増を目指す。 - 新しい“5時間”プラン nuroモバイルが「深夜割」を提供する狙い
8月1日から「nuroモバイル」で「深夜割プラン」が利用できるようになる。午前1時〜6時に限って高速通信が使い放題になるのが特徴。なぜこのプランの提供を決めたのだろうか。 - nuroモバイル、「データ前借り」サービスや「深夜割」プランを提供
nuroモバイルに新サービスや新プランが追加。「データ前借り」は、翌月のデータ容量を当月分として利用できる。「深夜割プラン」は、午前1時〜6時に高速通信が使い放題になる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.