Google、ローエンド端末向けOS「Android Oreo(Go edition)」発表
Googleが5月の開発者会議で予告したローエンド端末「Android Go」向けの専用OS「Android Oreo(Go edition)」のローンチを発表した。ストレージに占める容量はAndroid Nougatの半分で、プリインストールされるGoバージョンのGoogleアプリは15%高速という。
米Googleは12月5日(現地時間)、ローエンド端末向け新OS「Android Oreo(Go edition)」を6日にローンチすると発表した。6日にはAndroid 8.1もリリースする。
新OSは、同社が5月の「Google I/O」で構想を発表したメモリ1GB以下のローエンド端末「Android Go」に搭載する。Googleは「Android 8.1のリリースの一環としてAndroid Oreo(Go edition)がローンチされたことにより、世界中のパートナーメーカーが新しいエントリーレベル端末をすぐにでも出荷できるだろう」としている。5月の段階では、端末は2018年に発売される見込みとしていた。
Android Oreo(Go edition)は、Android Go端末に最適化されており、データ管理機能やセキュリティ機能搭載のOS、Go端末専用に開発し直した「Go」バージョンのGoogleアプリ、Android Go端末向きのアプリを推奨するGoogle Playストアで構成されている。
OSおよびプリインストールアプリの容量がAndroid Nougatの約半分になり、ストレージ上でユーザーが使える容量が増える。
プリインストールされるGoバージョンのアプリは「Google Go」「Google Assistant Go」「YouTube Go」「Google Maps Go」「Gmail Go」「Gboard」「Google Play」「Chrome」「Files Go」など。Files Goは、ストレージ節約のための新しいファイル管理アプリだ。これらのアプリは従来より15%高速という。
また、Android Go端末は、データ節約機能がデフォルトで有効になっている。例えばChromeブラウザの「Data Saver」機能では、平均的なユーザーの場合年間で600MB以上のデータを節約できるという。
この発表は同日インドで開催の「Google For India 2017」で行われた。Android Go端末が具体的にどの国で、いつ発売されるかについては発表はなかった。
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