「iPhone X」の便利ワザ:恋しい「ホームボタン」を“復活”させる方法
慣れ親しんできた「ホームボタン」が廃止されたiPhone X。ボタンがどうしてもほしいあなたに、その代替手段をご紹介します。
「iPhone X」が登場して1カ月経過しました。今までのiPhoneとの違いに「すっかり慣れたからもっと便利に使いたい!」という人もいれば「全然慣れないから慣れる方法を教えてほしい……」という人もいると思います。
そこで、iPhone Xに慣れた人、慣れない人のどちらにも役に立つ“ワザ”をこれから数回にわたって紹介していくことになりました。
今回は、なくなって困っている人も多いであろう「ホームボタン」を“復活”させるワザを紹介します。
解決方法は「Assistive Touch」
いろいろな人にとって使いやすくなるように、iPhone(iOS)には「アクセシビリティ」設定が用意されています。「設定」を開いて「一般」→「アクセシビリティ」と進むと、さまざまなアクセシビリティ機能が出てきます。
この中にiPhoneのさまざまな操作を画面タッチで操作できるようにする「AssistiveTouch(アシスティブタッチ)」の設定項目があります。このAssitiveTouchこそが、iPhone Xにホームボタンを“復活”させるために必要な機能なのです。
AdaptiveTouchを有効にするには、設定項目内の「AssitiveTouch」のスイッチをオンにします。すると、画面にホームボタンを彷彿(ほうふつ)とさせる白い円が出てきます。
この円(AssitiveTouchボタン)を1回タップすると、標準設定では「最上位メニュー」が表示されます。このメニューの中にある「ホーム」をタップすると、ホームボタンを1回クリックした時と同じ効果を得られます。つまり、ほとんどのシーンでホーム画面に戻れるのです。
「ホームボタン」により近づける
このように、AssitiveTouchを活用すると従来のホームボタンに「近い」機能を実現できますが、これでは不十分です。そこで活用したいのが「カスタムアクション」という設定です。
カスタムアクションでは、AssitiveTouchボタンを「シングルタップ」「ダブルタップ」「長押し」「3D Touch(強押し)」した場合の挙動を個別に設定できます。これを以下のように設定すれば、昔懐かしのホームボタンにより近づきます。
- シングルタップ→ホーム
- ダブルタップ→マルチタスク
- 長押し→Siri
ダブルタップと長押しについては、検出時間のしきい値も合わせて設定可能です。もっと短く(長く)したい時に活用しましょう。
AssitiveTouchボタンは、画面の端部であれば自由に移動可能です。画面下部の中央あたりに置くと、今までのiPhoneに近い感覚で操作できます。
ただ、ここにAssitiveTouchボタンを置くとアプリや「バー」の操作に支障をきたす場合があります。そんな時はボタンを一時的に移動……するのも良いですが、アクセシビリティの「ショートカット」にAssitiveTouchを割り当てることをおすすめします。こうすると、サイドボタン(電源キー)を3回クリックする度にAssistiveTouch(≒ボタンの表示)をオン/オフできて非常に便利です。
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