「HUAWEI P20 Pro」のカメラは何が変わったのか? 実機をいち早く使ってみた(1/3 ページ)
Huaweiが新しいフラグシップスマートフォン「P20」と「P20 Pro」を発表。画像センサーを大型化し、低光量での撮影画質が向上。さらに、HUAWEI P20 Proは初めてトリプルレンズを搭載するなど、大幅な性能強化が図られている。
Huaweiは3月27日(現地時間)、フランス・パリで新製品発表会を開催。スマートフォンの最新フラグシップ「HUAWEI P20シリーズ」とポルシェデザインの新モデル「HUAWEI Mate RS」を発表した。
HUAWEI Pシリーズはデザインとカメラ性能に注力したシリーズで、上位モデルはライカと共同開発したダブルレンズを採用し、ライカが認める画質を実現していることがセールスポイントだ。今回発表された「HUAWEI P20」と「HUAWEI P20 Pro」もライカレンズを搭載。しかも、画像センサーを大型化し、低光量での撮影画質が向上。さらに、HUAWEI P20 Proは初めてトリプルレンズを搭載するなど、大幅な性能強化が図られている。
発表会でプレゼンテーションを行ったCEOのリチャード・ユー氏は、そのほとんどの時間をカメラの説明に費やした。自身が撮影した作例を披露したり、iPhone XやGalaxy S9+との比較資料を掲示したりして、HUAWEI P20シリーズのカメラの優位性をアピールしていた。
発表会の直後に、取材陣にはHUAWEI P20 Proのサンプル機が配られた。わずかな時間ではあるが、パリの街でいち早く使うことができたので、そのときに撮った作例も交えて、新モデルの特徴を紹介していきたい。
「HUAWEI P20 Pro」で夜景を撮ってみた!
上位モデルのHUAWEI P20 Proは、6.1型(1080×2440ピクセル)の有機ELディスプレイを搭載。プロセッサにはAI専用のNPU(Neural-Network Processing Unit)を内蔵するKirin 970(2.36GHz×4 + 1.8GHz×4)を採用し、メインメモリは6GBという構成だ。
ディスプレイの上部は、インカメラの部分を避けるように切り欠き(ノッチ)が設けられている。一見、iPhone Xに似ているように思ったが、並べて比べてみると、P20 ProのノッチはiPhone Xよりかなり狭い。また、ノッチの左右を黒く表示して、ノッチが目立たない画面表示に切り替えることもできる。
P20 Pro最大の特徴は背面のトリプルレンズカメラだ。本体を横向きにした状態の右からF2.4レンズで800万画素の3倍望遠カメラ、F1.8レンズで4000万画素RGBセンサーのメインカメラ、そしてF1.6レンズで2000万画素モノクロセンサーのカメラという構成になっている。
スマホのカメラとしては最大級の1/1.7型の画像センサーを搭載し、デジタル一眼レフ並みの「102400」というISO感度を実現している。望遠カメラの追加により、ワンタッチで3倍ズームに切り替えられ、さらに5倍でも画質が劣化しない「ハイブリッドズーム」にも対応している。デジタルズームは最大10倍をカバーする。
AIを用いた機能が導入されていることもHUAWEI P20シリーズの大きな特徴だ。カメラを向けるだけで、被写体や撮影状況を判別して最適な設定が行われるのだが、その自動判別は19カテゴリー、500以上の撮影シーンに及ぶという。
さらに、AIを利用する手ブレ補正機能「AIイメージスタビライゼーション」も初搭載され、手持ちで夜景を鮮明に撮れる「夜間」モードも追加されている。
他に新機能として、動く被写体の動きを予測してピントを合わせる「4D予測フォーカス」、最大960fpsで撮影する「スーパースローモーション」にも対応。これらは競合他社の製品も搭載しており、それらに追随した形だ。
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