3キャリア共通「+メッセージ」のiOSアプリ登場 iPhoneやiPadでも利用可能に
NTTドコモ、au、ソフトバンクの共通メッセージサービス「+メッセージ」のiOS版アプリが公開された。SMS(ショートメッセージ)と同じ要領で、スタンプ・画像や地図情報などを付加したリッチコミュニケーションが楽しめるようになった。
NTTドコモ、KDDIとソフトバンクは6月21日、共通メッセージサービス「+メッセージ(プラスメッセージ)」のiOSアプリの配信を開始した。ダウンロードは無料で、「iOS 9.0」以降を搭載するiPhoneとiPadに対応する。
+メッセージは、GSMA(GSM Assosiation)がSMS(ショートメッセージサービス)の代替規格として策定した「RCS(Rich Communication Services)」に準拠。全角最大2730文字のテキストの他、画像・スタンプ、動画や位置情報(ジオタグ)などを電話番号だけでやりとりできる。グループメッセージ機能や既読確認機能なども備えている(後者は無効化可能)。
連絡先一覧では、登録された携帯電話が+メッセージの送受信に対応するかどうか確認可能。メッセージで使えるスタンプを無料で入手できる「スタンプストア」も用意している。
提供形態は各社共通 SMS送受信機能は非対応
5月9日から先行提供されているAndroidアプリは、キャリアによって提供方法が異なる。それに対して、今回登場したiOS版は全キャリア共通のアプリを利用する。App Storeで「ぷらすめっせーじ」で検索するか、以下のリンクをSafariで開くことでアプリの個別ページを表示できる。
AndroidアプリはSMS送受信機能も内包しているが(※)、iOSアプリは+メッセージ送受信機能のみを備え、SMS送受信は標準の「メッセージ」を用いることになる。
現時点ではソフトバンク(とウィルコム沖縄)のY!mobileブランドでは利用できないのはAndroidアプリと同様だ。
※ソフトバンクのAndroidアプリは「S!メール(MMS)」送受信機能も内包している
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