ソフトバンクAndroid向け「+メッセージ」アプリ 「SoftBankメール」から分離の上配信再開へ
現在配信を停止しているソフトバンクAndroid端末向け「+メッセージ」アプリ。従来の「SoftBankアプリ」をバージョンアップ提供する形で提供されたことがその原因だが、別アプリとして提供することで問題を解決することになった。
ソフトバンクは6月21日、現在配信を停止しているAndroid端末用「+メッセージ(プラスメッセージ)」アプリについて、SMS(ショートメッセージ)やS!メール(MMS:マルティメディアメッセージ)の送受信を担う「SoftBankメール」と別アプリとすることで配信再開する方針を明らかにした。配信再開の時期は未定で、同社のWebサイトで改めて告知するという。
配信停止の経緯
ソフトバンクのAndroid端末向けの+メッセージアプリは、SoftBankメールアプリをアップデートする形で提供された。
しかし、アップデートに伴いアプリアイコンが変わり、混乱した一部ユーザーがアプリを削除した結果、今まで受信したSMSやS!メールも消去されてしまうというトラブルが相次いだ。これを重く見た同社は、アプリのアップデートの配信を中止していた。
配信再開後のアプリの仕様
先述の通り、配信再開後は「+メッセージ」「SoftBankメール」がそれぞれ別のアプリとして提供されるようになる。
+メッセージアプリには引き続き、SMSとS!メールの送受信機能も備える。デフォルトのSMS/S!メール送受信アプリに設定すれば、+メッセージも含めて同一アプリ内で管理できる。
この設定をしなかった場合は、SoftBankメールアプリがSMSとS!メール、+メッセージアプリが+メッセージをそれぞれ送受信する。ある意味でiOS版と同じ使用感となる。
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