西日本の大雨災害に伴い、携帯各社が災害用伝言板を提供 Wi-Fiスポットの無料開放も
台風7号や梅雨前線による大雨の被害が拡大している。携帯各社は、災害用伝言板や災害用音声お届けサービスを運用中。被災地ではWi-Fiスポットを無料で開放している。
台風7号や梅雨前線により、西日本各地で大雨の被害が拡大している。NTT東日本・NTT西日本と大手携帯電話事業者各社は「災害用伝言板」「災害用伝言ダイヤル」「災害用音声お届けサービス」を提供しており、固定電話や携帯電話、PCから安否情報の登録や検索ができる。
災害用伝言版では、自身の安否情報を登録したり指定のメールアドレス宛に送信したりできる他、電話番号を使って安否情報を検索することも可能だ。登録や検索は手持ちの固定電話、携帯電話、タブレットやPCを使って行う。スマートフォンはアプリからも利用できる。
災害用伝言ダイヤルでは、固定電話(「050」から始まるIP電話は非対応)や携帯電話・PHSから「171」に発信することで、伝言メモを残したり確認したりできる。NTT東日本・NTT西日本が提供する「Web171」とも連携しており、当該電話番号の伝言メモがある場合はその旨を表示できるようになっている。
災害用音声お届けサービスでは、対応する携帯電話から伝言メモをデータとして保存したり、録音した旨を指定する携帯番号宛てにSMSで送信したりできる。データ通信を利用するため、電話がつながりにくい場合でも安否確認がしやすい。スマートフォンはアプリから利用する。
- →NTTドコモ
- →au(KDDI・沖縄セルラー電話)
- →ソフトバンク(SoftBank/Y!mobile)
公衆Wi-Fiの無料開放も
ドコモ、KDDI、ソフトバンクは、岡山県、広島県、愛媛県の全域で、Wi-Fiスポットを無料開放している。対象となるのはdocomo Wi-Fi、au Wi-Fi SPOT、ソフトバンクWi-Fiスポット。
災害用統一SSIDである「00000JAPAN」をWi-Fi接続時に選ぶことで、契約しているキャリアを問わず、誰でも無料でWi-Fiスポットを利用できる。00000JAPANは、各事業者のWi-Fiスポットを大規模災害発生時に被災地で利用してもらうための統一ネットワークで、災害時の情報収集や連絡手段などに役立つよう制定された。
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