シカゴの「ポケモンGO」イベントで聞いた、Nianticのリアルイベントに対する思い(1/2 ページ)
米Nianticが、シカゴでリアルイベント「Pokemon GO FEST 2018」を開催。会場を訪れ実際の様子をレポートするとともに、NianticでポケモンGOのグローバルマーケティングリーダーを務める須賀健人氏に、イベントに対する思いを聞いた。
米Nianticは現地時間の2018年7月14日から15日にかけ、米国・シカゴにて位置情報やAR(拡張現実)を活用した同社のスマートフォン向けゲーム「Pokemon GO」(以下、ポケモンGO)のリアルイベント「Pokemon GO FEST 2018」を開催した。
日本でも8月29日から、神奈川県横須賀市でリアルイベント「Pokemon GO Safari Zone in YOKOSUKA」の開催が予定されているが、それに先駆けて実施されたシカゴでのイベントの様子はどのようなものだったのか。会場を訪れ実際の様子をレポートするとともに、NianticでポケモンGOのグローバルマーケティングリーダーを務める須賀健人氏へのインタビューをお届けしたい。
シカゴでポケモンGOのイベントが開催されたのは2017年に続いて2度目。場所も2017年同様、シカゴのミシガン湖に面した「Lincoln Park」である。
今回はこのLincoln Parkの1.8マイル(約2.9km)のウオーキングコースを歩きながら、ポケモンの生息地を探索してポケモンを集めながら楽しむ内容となる。またイベント参加者には、イベント限定のスぺシャルリサーチが用意され、提示された全てのタスクをクリアすると、幻のポケモン「セレビィ」を入手することもできた。
このイベントに参加するには事前販売のチケット(20ドル)が必要で、チケット購入者には会場でQRコードの入ったリストバンドが渡される。このQRコードを会場内のポケストップから登録することで、初めてイベントに参加できる仕組みだ。Lincoln Parkへの入場自体は誰でもできるが、QRコードを登録していないと、生息地を訪れてもポケモンが現れないわけだ。
ちなみにチケットは今回も2万枚用意したものの、即日完売になったとのこと。米国でも依然としてポケモンGOが高い人気を得ていることが分かる。
場所に応じて種類の異なるポケモンが登場
会場は大きく分けて南北にあるエントランスと、4つのポケモン生息地に分かれており、それぞれの場所に出現するポケモンが異なる。エントランス付近は「ピカチュウ」「イーブイ」「プラスル」「マイナン」、そして日本実施された「スペシャル・ウィークエンド」で出現したさまざまな種類の「アンノーン」などが多く登場していた。
エントランス以外の4箇所は、ほのおタイプが生息する「VOLCANIC HABITAT」、こおりタイプが生息する「GLACIAL HABITAT」、じめんタイプが生息する「DESERT HABITAT」、そしてくさタイプが生息する「JUNGLE HABITAT」といったように、ポケモンのタイプに応じた生息地となっている。
いずれの生息地も、ポケモンが大量に発生する、いわゆる「ポケモンの巣」となっていた。またそれだけでなく、VOLCANIC HABITATには火山、GLACICAL HABITATには氷山といった具合に、それぞれの生息地をイメージした展示がなされているのが特徴的。「AR+」モードを使って捕獲すると、普段より一層ポケモンを捕獲している雰囲気が味わえるので楽しい。
またエントランスには、赤、青、黄とそれぞれの陣営に応じた休息スポットが設けられている。休息スポットと4箇所の生息地にはルーレットが設置されており、時折このルーレットを使い、番号に合ったポケモンを多く持っている数を競うコンテストなどが実施されていた。
筆者が会場を訪れたのは初日の7月14日で、この日は朝からあいにくの雨模様。屋外の公園でポケモンGOを楽しむにはベストとはいえないコンディションだったが、熱心なトレーナー、つまりポケモンGOのプレーヤーが会場を訪れ、約3kmと非常に長いコースを練り歩きながらポケモンGOを楽しんでいた。
しかも参加者の多くは事前に傘やレインコートを持ってくるなど雨対策をしっかり施していた他、モバイルバッテリーを常備するなど準備万端で会場に訪れている。その熱心さには頭が下がる思いだ。
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