スマホカメラに1億画素も必要? Xiaomi「Mi Note 10」を使って分かったこと:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/4 ページ)
カメラを5つ搭載して、そのうちの1つは1億800万画素という突き抜けたスペックを持つ、Xiaomiの「Mi Note 10」。1億800万画素の実力は本物なのか? 5つのカメラはどんなことをしているのか? これら2つに絞ってレビューしてみたい。
1億画素ですってよ、みなさん。1億画素。iPhoneやGalaxyの最新モデルが1200万画素。その他、基本1200万画素前後で推移している中(Huaweiなど一部は4000万画素クラスのセンサーを搭載してはいるけど)、いきなり1桁違う1億画素。
さらに、ガチの5連カメラ。カメラが5つ並んでいて、それぞれがちゃんと仕事をする。
5連カメラでそのうちの1つは1億画素で、値段は約5万2800円(税別)という、突き抜けちゃったもの勝ち的なところもあるXiaomiの「Mi Note 10」。日本進出の第1弾として、インパクトのある1億画素モデルを持ってきたのはすごくよいと思う。
で、今回はひたすら「1億画素って何なん?」「5連カメラってどのカメラが何をやっているの?」というところにフォーカスしてみたい。
1億画素ってほんとに1億画素なの?
1億画素。1億800万画素。メガピクセルに直すと、108Mピクセル。センサーサイズは1/1.33型。一般的なスマートフォンのイメージセンサーより一回り以上大きいけど、画素数はそれ以上に多いセンサーである。
1億画素モードで撮ると、何と12032×9024ピクセル。かけ算すると1億857万6768ピクセルである。そんなセンサー、どこが作っているの? というと、サムスンである。「ISOCELL Bright HMX」と名付けられたセンサーで、詳細はこちらを。
それが搭載されたのがXiamiのMi Note 10なのだ。
早速1億総チェックだ
取りあえず1億画素の画像を見たいよねって、ということで、いつものガスタンクを撮ってみることにした。
カメラを立ち上げ、「写真」モードの隣にある「108M」モードにスイッチすると、1億画素で撮れるモードになるのである。
で、撮れた写真が1枚約18MB。ファイルサイズがでかい。いつものガスタンクはガスタンクや背景の空が滑らかで圧縮しやすいのでこのファイルサイズに収まっているが、シーンによっては30MBを超える。おそろしやである。
いきなり18MBなんてファイルをダウンロードしたくねー、写真1枚のために私のギガを減らしてたまるか! という人のために等倍にした拡大写真を載せておく。
等倍に表示すると、ここまでデカくなる。画像には1/1600秒 F1.7 ISO108とあるけど、この値を信じてはだめかなと思う。この日の明るさなら、1/10000秒以上になるか、シャッタースピードが正しいならISO感度はもっとぐっと低いはず
中央のタンク上部、細い斜めのワイヤーまでしっかり見えている。
1億画素と一口でいっても、1億画素をしっかり出力できるセンサー、1億画素の細かさをちゃんと解像できるレンズ、そして1億画素という膨大なデータ量を処理できるプロセッサの3つがないと実現しない。さすがにレンズ的には厳しいのだが、その辺は頑張って処理をしていて、Mi Note10は予想したよりちゃんと解像できていると思う。
そりゃあ、大型センサーを搭載する1億画素デジカメとはレベルが違うけど、それはセンサーサイズに天地ほどの差があるからしょうがない。
100万円以上のカメラと比べてもアレなんだが、1億画素あればもうデジタル一眼はいらない、なんて言い出す人もでそうなので、一応同じ画素数でも実力差はあるよってことで。でも予想以上にいい写りだ。
ちなみに、「iPhone 11 Pro」と比べるとこんな感じだ(こっちは同じ日時に撮影)。
いやあ、1億画素すげー。
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