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インターネットマシンを手に入れろ! ――iPhone入手顛末記 (1/2)

「iPhoneが欲しい」と自ら言い出したことで、うっかり夜の街で待機することになった乙女。ミーハー心もうかつに出すとこんな目に合うということに気づいた夏の夜なのであった。

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 すべての始まりは昨夜に書いたこの記事だ。確かに、「iPhone 3G」(以下、iPhone)がちょっと欲しいと書いた。そして、確かに「小笠原さんはどうしたい? 取材行くの見てみたい?」と聞いた上司Nに「ちょっとおもしろそうなのでお邪魔じゃなければ見に行ってみたいです」と返答した。

 すると見事に頂きました。上司Nからお決まりのお言葉を……。「あ、行くからには買ってきてね。記事も書いてね。徹夜だったら、明日早めに帰ってもいいから」と。

 そんなこんなで行ってきました。iPhone“発売前夜祭”ことどうしても手に入れたい人々の行列に! ……別に、上司Nの「徹夜したら、明日早めに帰ってもいいよ」という素晴らしいお言葉が響いたから参加したってわけではないんだからねっ。

狩りポイント選定

 話題性が高く、品薄は必至と言われていたiPhone。どこで狩りをし、ゲットするかは非常に重要なポイントだ。ぎりぎりまで「ソフトバンク 表参道店」と迷ったものの、最終的に乙女が向かった先は「ビックカメラ有楽町店本館」。

 当初は、仕事中の息抜きネットサーフィンや盗み聞きその他もろもろの手段にて入手した情報を元に、表参道に向かう予定だった。だって、2chなんて、1万個入荷するとか出ていたのだ。でもインターネットは信用ならんしなぁ……と、ITmedia社員にあるまじき考えが頭をよぎったが、ウワサに踊らされがちな乙女、かなりの数の入荷が見込めるであろう表参道が最有力候補として挙がっていた。

 しかし11日午前0時。臨戦前に腹ごしらえをと、終わらぬ仕事を必至でこなそうとする同期のF氏を無理に連行し、街へと繰り出した時だった。

photo 乙女が到着した際の列。案外と人が少ない

 な、なんと、何の気なし立ち寄った、会社最寄りのビックカメラに全然人が並んでいないではないか。整理をしている店員さんをしつこく問いただすと、「あー、ちょっと正直いくつ入荷するかは分からないんですよね……。でもこの人数くらいだったら大丈夫なんじゃないですか? いや、保証はできませんし、本当に分かりませんけど」とのお言葉。

 これはいけるのでは……? 店員さんのあいまいな言葉の中に「これくらいだったら大丈夫」という一瞬心を許すそぶりを垣間見たような気がして、ここ「ビックカメラ有楽町店本館」を狩り場に決定した。

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