Yahoo!InternetGuide：高速インターネット入門

Yahoo! Internet Guide 2000年3月号より

高速インターネット入門
こんなに速くてこんなに安い

#001ADSL

安価に高速インターネット接続を実現する「ADSLサービス」が始まった。月額6000円程度でISDNの10倍以上のスピードが期待できる夢の高速回線ADSLについて解説しよう。

（ * のついた用語をクリックすると，解説ウィンドウを開きます）

文／山崎潤一郎　イラスト/大島篤　写真/石動弘喜、涌井直志

ADSLはなぜ速い？
ADSLは低い周波数から極めて高い周波数まで幅広い帯域を使って通信をする。また、通信手順もアナログやISDNより、大容量の伝送に最適化された方式を使うので、高速通信が可能なのだ

ADSLモデム	スプリッタ
ADSLサービスを受けるためには専用のモデムが必要。現在、複数のモデム規格が存在しており、通常は通信事業者からそのサービスに合ったものをレンタルという形で入手することになる。レンタル料は初期費用や月額利用料の中に含まれる。パソコンショップに行っても売っていないので気を付けよう	回線中を流れてくる音声信号とデータ信号を切り分ける装置。音声信号は、電話回線の中を通常4KHzの帯域を利用して伝送されているが、データ通信の信号は、それ以上の周波数帯域が使われている。小型なので、設置場所に苦労することはないだろう
MDF	交換機
ユーザー宅からの電話回線を集めて電話交換機に渡すための装置。日本語では主配線盤という名称で呼ばれている。NTT東日本・西日本が提供する第2種サービスは、通信事業者がNTT局舎内に自ら持ち込んだ装置（モデムやスプリッタ）をMDFに接続し、ユーザーへの直接サービスが可能となる	通常の電話網につながっている交換機。アナログモデムやISDNのユーザーも交換機を経由してプロバイダに接続しているが、ADSLモデムのユーザーは電話交換機を通さずに直接インターネットに接続する
電話局側のADSLモデム・スプリッタ
ADSLユーザーからの電話回線は交換機の手前でスプリッタを使って音声通話とのデータ信号に切り分けられる。データ通信はADSLモデム経由でインターネットに接続されるが，音声通話は従来どおり電話交換機を経由して電話網に接続される

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