Yahoo!InternetGuide: 2003年2月号高速インターネット入門

Yahoo! Internet Guide　2003年2月号

2003年2月14日（金）

中部電力がFTTHに参入した。これで西日本エリアのFTTHプレーヤーたちがほぼ出揃ったことになる。中部地域の大都市、名古屋でサービスを提供する中部電力のFTTHの実力を検証しよう。

文/山崎潤一郎
本職は音楽制作会社のディレクターだが、ネット系ライター稼業にも精を出す。自宅のBフレッツを「ベーシック」から「ニューファミリー」に変更したが、実効速度など実質的には何も変わってない。ちょっと安心。

撮影/夫馬潤子
イラスト/小田啓介

※本文中で*のついた用語をクリックすると，解説ウィンドウを開きます

中部電力コミュファ

ループ上の光ファイバー

光ファイバーのネットワークを環状に構築することで、どこかが事故や災害などで切断されても通信が途絶えることがないような仕組みを構築している

他社プロバイダ

中部電力では、自社でプロバイダサービスを提供すると同時に、ほかのプロバイダに対しても、東京電力のようにホールセール型でFTTHを提供することをもくろんでいる

NOC局

Network Operation Centerのこと。メールなどの各種サーバーを設置して、いわゆるISP（プロバイダ）サービスを提供する設備。ここからインターネットに接続されている

L3スイッチ

レイヤ・スリー・スイッチの略。パケットを高速にルーティング処理するための機器。ネットワーク層（レイヤ3）で処理を行うためにこの名が付いている

アクセス局

中部電力の営業所などに設置されたネットワークの集積設備。メディアコンバータで電気信号に変換された情報はL3スイッチでルーティングされる仕組み

光配線盤

中部電力の変電設備などに併設される、利用者宅からの光ファイバーの集まる設備。ここに23ユーザーの光ファイバーを集める。ただし、ここでは単にケーブルを束ねるだけで、上流のアクセス局へ向かって23心の光ファイバーがそのまま延ばされる

2心の光ファイバー

中部電力のFTTHサービスは、宅内に2心の光ファイバーを引き込む。ただし、使用するのは１心のみで、余った1心は将来、別のサービス（放送など）を行うための予備

メディアコンバータ

光ファイバーの信号とイーサネットの信号を相互に変換するための装置。終端装置、ONU、光ファイバー用モデムなど事業者により呼び方は異なるが、一部の例外を除いて中身は基本的に同じ

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