Yahoo!InternetGuide: 2003年6月号高速インターネット入門

Yahoo! Internet Guide　2003年6月号

2003年6月10日（火）

海外旅行にノートPCを持参して手軽にネットを利用できるローミングサービスだが、これまでのダイヤルアップに加え、無線LANも利用可能になった。今月は、ワイヤレスローミングの全貌に迫る。

文/山崎潤一郎
本職は音楽制作会社のディレクターだが、ライター稼業にも精を出す。最近、QuickTime Streaming Serverを利用した自宅発のライブストリーミングにはまっている。といってもだれも見てくれる人はいないのだが……。クラプトンばりの華麗なギタープレイが泣いているぜ！

撮影/山本中
イラスト/三浦靖雄

※本文中で*のついた用語をクリックすると，解説ウィンドウを開きます

グリックのローミングサービス

契約プロバイダ

自分の加入しているプロバイダがローミング事業者と提携している必要がある。日本でグリックと提携しているプロバイダは、ダイヤルアップで約40社、ワイヤレスで5社

企業向けIP-VPNローミング

IP-VPN（IP-Virtual Pri vate Network）は、インターネットという公衆回線の中に仮想の専用回線を構築して重要な情報を安全にやり取りする仕組みだ。企業などで独自に構築するとコストがかかるため、ローミング事業者が自社設備を利用して安価に提供するサービスが登場

課金サーバー

ローミング事業者内に設置されたサーバーで、ユーザーの認証、課金管理などを行う。接続料金はダイヤルアップで20円/分、ブロードバンド系で40円/分が主流

ローミング事業者

日本のプロバイダと海外のプロバイダの間に入って認証・課金・決済など、ローミングの仕組みを提供する業者。グリックの場合、世界300社以上のプロバイダと提携

提携先プロバイダ

ローミング事業者が提携している地元のプロバイダ。このプロバイダを経由して日本の契約プロバイダに接続される。ダイヤルアップ接続の場合、地元の接続先電話番号はクライアントソフトが自動でダイヤルしてくれる

ホットスポット

空港待合室、ホテルロビー、カフェなどに設置された無線LANのアクセスポイントのこと。日本でも都市部を中心に増殖しているのは周知の通り。成田空港にも設置されている

ローミング用クライアントソフト

海外に出かける前に、ノートPCにローミング事業者が無料で配布しているクライアントソフトをインストールしておく。ユーザー認証や接続先の設定などを簡単に行うことが可能

イーサネットポート

ホテルによっては、地元のプロバイダと提携して各部屋に設置されたLANポートからインターネットに接続することができる。LANの高速性を生かして日本とテレビ電話も可能だ

ダイヤルアップアクセスポイント

提携プロバイダが設けているダイヤルアップ接続用のアクセスポイント。海外では、56Kbpsが主流なのでノートPCの内蔵モデムをそのまま利用することができる

認証サーバー

提携プロバイダに設置されたローミング認証用のサーバー。ローミング事業者や海外の提携先プロバイダのサーバーと認証・課金情報をやり取りする

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