News | 2000年7月6日 0:10 AM 更新 |
東京めたりっく通信は7月5日,今年度中に都内100電話局の対象地域において,DSLサービスを展開すると発表した。これは,郵政省の「高速デジタルアクセス技術に関する研究会」が出した,NTT全電話局におけるDSL商用試験サービスを許容する最終答申を受けたもの。同社は既にNTT東日本に対してMDF相互接続の申し込みを終了しており,年度内には全局でのサービスが可能になるという。
サービス対象になるのは,東京23区全域と武蔵野市,調布市,狛江市を含む計106の電話局。具体的なサービスロードマップはまだ示されていないが,同社では「準備が整い次第,順次公表するとともに,申し込みを受けつける」としている。なお,もっとも早く開局するのは,台東区浅草,千代田区神田,中央区浜町の3電話局になる見込みだ。
東京めたりっく通信では,1電話局あたり5000回線を用意するとしており,すべての準備が整えば,接続可能な回線は一気に50万回線にまで増えることになる。50万回線分の設備投資は,第3者割り当て増資で調達した60億円と公的金融機関からの借り入れなどで賄うが,年度内には東証マザースに上場し,サービス提供地域を神奈川,埼玉,千葉といった東京近県にまで拡大する方針だ。さらに,今年春に相次いで設立した大阪めたりっく通信と名古屋めたりっく通信に関しても「東京地区の対象地域拡大と歩調を合わせ,今年冬までにはサービスを開始する計画」としている。
2000年度内サービス開始予定局一覧
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