News 2000年7月6日 03:55 PM 更新
ZDNet

業界で高まるOracle批判――Ellison氏は第2のGates氏か?(1)

宿敵Microsoftに対するゴミあさりスパイ事件が表面化したOracle。Microsoftのベンチマーク結果を無効にさせることには成功したが,CEOのEllison氏は今,もっと大きな課題に直面している。

 宿敵Microsoftに対するゴミあさりスパイ事件が表面化して,データベース最大手のOracleが広報戦略上の痛手を被ったその同じ週,OracleはMicrosoftに対して別件で勝利を収めた。

 Oracleは,Sun Microsystemsと積極的に手を組んで,Microsoftが公言していたデータベースのベンチマークに関する主張を覆すことに成功した。2月の「Windows 2000」正式発表に際してMicrosoftのBill Gates会長は,同社が12台のCompaq ProLiantサーバ上でWindows 2000とSQL Server 2000を走らせたベンチマークで,トランザクション処理の世界記録を達成したと発表した(2月18日の記事参照)。

 しかし6月29日,Transaction Processing Council(TPC)は投票の結果,同社のこのベンチマーク記録を認めないことを決定。同社がデータ透過性に関する条件を守っていなかったというのがその理由だ。TPCは大半がシステムベンダーで構成される非営利のコンソシアムで,トランザクション処理とデータベースのベンチマーク標準を策定している。この決定により,MicrosoftはTPCベンチマークでトップの座から転落することになった。

 しかし,TPCの内情に詳しい数人によると,OracleとSunは以前からCompaq/Microsoftの記録の不備探しを行っていたという。

 これについてOracleはコメントを拒否,Sunからは取材依頼の電話に返答がなかった。

 TPCのJerrold Buggert会長は,Microsoft/CompaqのTPC-Cベンチマーク結果が,29日オレゴン州ポートランドで開かれたTPCの会合で否決され,無効になったことは認めている(TPC-Cは,トランザクション処理システムのスループットを毎分の処理件数に換算して測定する業界標準のテスト)。しかし,これが否決されるに至った過程については,「TPCの審議はすべて非公開となっている」としてコメントを避けた。

 一方,Microsoftではもっと積極的に口を開いている。

 「『あなたのe-ビジネスの信頼できるアドバイザー』を称する企業がこんなたわごとを言うなどとは思いもよらないだろう。しかしゴミの持ち出しまでやってのける相手など,信頼できるはずがない」。MicrosoftのWindows DNAプラットフォームの部門マネジャーBarry Goffe氏はこう話す。

 Goffe氏のこの言葉は,Oracleが私立探偵事務所に委託して,サードパーティの業界団体/シンクタンクに対するMicrosoftの資金提供について調べさせていたことを指す。この事実についてはOracleのCEO(最高経営責任者)Larry Ellison氏も認めている(6月29日の記事参照)。Oracleによれば,これら業界団体は独立系と称しているが,実際にはMicrosoftから資金提供を受けて,同社が米司法省との間で争っている独禁法訴訟に関して世論を操作しようとしたという。

 Microsoft/Compaqのベンチマーク結果はでっち上げることが不可能であり,信頼に足るもので,クラスタリングによるデータベースシステムの実地の例だと指摘する情報筋もあるのは事実だ。1年前に実施された「Oracle 8」と「Oracle 8i」のTPC結果も同様に,最低12個のCPUを用い,ハード/ソフトに最低でも総額160万ドル〜1600万ドルをかけたクラスタリング設定で出されたものだ。

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