News 2000年7月7日 11:55 PM 更新

フレッツ・アイ,ADSLを後目に大躍進(1/4)

 「フレッツ・アイ」(6月15日の記事を参照)の契約者が急増している。先月時点で契約者は5万人を超えた。あまりの伸びにNTT側も対応が追いつかない。6月後半に申し込んで「開始は8月になる」と言われたユーザーもいる。一方のプロバイダー側も,急速なユーザー増加によりNTT地域IP網との間の回線増速を複数回にわたって行うなど,対応に忙しい。

 フレッツ・アイとは,昨年11月から東京と大阪の一部地域から始まった,NTTの「IP接続サービス」の新名称だ。ピンポイントでしかなかった対象地域が5月から拡大されつつある。

 今後もフレッツ・アイは対象地域を順次拡大し,従来は「試験サービス」だったものが,今月中に本サービス移行・全国展開する予定だ。

 定額料金(Flat)で柔軟(Flexible)にインターネットを楽しむ(Friendly)環境を提供するとして,フレッツ・アイ(FLET'S・Isdn)の名称が付いたという。しかしこのネーミングは,筆者もタマにお世話になる新鮮検索サービスの「フレッシュ・アイ」と酷似しているのが玉にキズ。いかにも,出入りの広告代理店が取って付けた名前に聞こえる。

 とはいえ,フレッツ・アイは「24時間テレほーだい」とも言うべき,ISDN回線を用いた定額制IP接続サービス。速度は二の次,接続時間を気にしなくていいのが最大の特徴だ。今まで接続時間や接続回数を気にしながらアクセスしていた人々には朗報だろう。知り合いの女子学生は深夜から朝方までのテレホタイム・インターネット・チャットにハマり,体を壊した。これで彼女も健康的な生活が送れるはずだ。

 好感の背後には,技術的な理由もあるだろう。「意図しない接続に注意!」とISDNルータの設定時に散々脅かされたにもかかわらず,この注意通り,一定時間ごとにルータやパソコンから勝手に接続されてしまうユーザーも多い。これでは電話代がたまらない。しかしフレッツ・アイにすれば料金問題は解決だ。

 また,UNIX系のOSはネットワークに常につながっていてナンボのもの。しかし家庭でLinuxなどの実験を行う時,常時接続環境はなかなか手に入らなかった。速度はいざ知らず,常時接続の面を意識した時,フレッツ・アイ環境はありがたいと感じる利用者も多い。

 これでフレッツ・アイがもっと合理的な値段/サービスになれば言うことはない。つまり「速度が現在のように64Kbpsならば値段は半額」か,もしくは「今の値段ならば速度は4倍の256Kbps」が妥当なサービス水準だ。ADSLは少し高価なだけで,下り速度は512Kbpsなのだから。

フレッツ・アイのしくみ

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 フレッツ・アイでは,ユーザーからのアクセスは一旦NTTが受ける。話中がないように,回線はユーザー数分用意されている。更にNTT地域IP網を通して各プロバイダと接続するが,ここで興味深いのは,プロバイダが個々のユーザーのためのアクセス回線を用意しなくていいことだ。モデム(ISDNではTAと呼ぶ)の設置や管理もNTTにお任せ。プロバイダの金銭的・人的負担は大きく減る。大手プロバイダが有利になりかねない。

 これを逆に見れば,今後は特長あるプロバイダでないと生き残れないということだ。その特長とは例えば,安いとか,固定IPアドレスの提供とか,Webページ用ディスクスペースを50Mバイト提供とか,いつ接続しても速い……などだろう。筆者は東京に住んでいるので,NTT東日本エリアでの参加プロバイダのそれぞれの特長を調べてみた。一覧は,NTT東日本のWebサイトにある。

 各プロバイダの特長を検証


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