News 2000年7月27日 11:59 PM 更新

ATOKから「iATOK」へ,ジャストがWeb検索サービスを9月スタート

 ジャストシステムは,同社の日本語変換ソフト「ATOK」を用いたインターネット検索サービス「ATOK Direct」を発表した。探したいサイトの企業名やサービス名を日本語で入力すると,同社のサーバから関連するURLを引き出し,ブラウザに表示するしくみ。ユーザーは,無償で提供されるモジュールを加えるだけでATOK Direct対応の「iATOK」にアップグレードできるほか,今後発売されるATOKには,標準でこの機能が盛り込まれる予定だ。サービスは無料。

 ATOK Directでは,これまでのFEPと同様の操作感でWeb検索ができる。ユーザーは,デスクトップの右下(ATOKパレットの上)にあるアイコンからiATOKモードに切り換え,アプリケーション上で日本語を入力するだけ。これまでの「/」というURLの代わりに,「ジーディーネット」とキーを叩けばよい。入力途中でも候補を表示してくれるインクリメンタルサーチ機能を採用しているため,最初の「ジ」だけでも候補となるWebサイトがブラウザ上に表示される。スペースキーで次候補だ。また,FEPと同様に「どんなソフトの上でも使えるのがメリットだ」(ジャストの浮川和宣社長)という。

 ただし,iATOKの場合,ジャストシステムのサーバ内に登録されているWebサイトでなければ検索できない。ジャストでは,当初2万件ほどの登録サイトを用意し,さらに今年度中はキャンペーンとして無料で登録を受け付けるが,2001年4月からはこれを有料化する方針だ。登録料は年額1万2000円(予価)。このほかにも,iATOKのクイックブラウザ上に広告を表示するサービスなども展開し,2001年度に5億円の売上げを見込んでいるという。なお,無料期間中に登録済みのサイトも,4月以降に再登録する必要がある。

 iATOKモジュールは,まずWindows版「ATOK12/13」用のものが同社サイトからダウンロードできるようになる。今後,ほかのプラットフォームにも広げる方針で,次はMacintosh版が提供される見込みだ。本サービスの開始は9月12日。8月8日からは「ATOK Direct先取り体験キャンペーン」として,3万人限定のプレサービスが開始される。

関連リンク
ジャストシステム
先取り体験キャンペーン申込窓口

[芹澤隆徳,ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.