News 2000年8月1日 07:30 PM 更新

富士写真フイルム,光学6倍ズーム装備のFinePix4900Zを発表

 富士写真フイルムは8月1日,光学6倍ズームレンズ搭載のコンシューマー向けハイエンドデジタルカメラ「FinePix4900Z」を発表した。一眼レフの「S1 Pro」を除く「FinePixシリーズのフラッグシップモデル」(同社)という位置付けの製品で,豊富なマニュアル撮影機能を備えているのが特徴だ。発売は9月10日。価格は12万8000円。

 FinePix4900Zは,マグネシウム合金のL型ボディを採用。沈胴式を採用することで,高倍率ズーム機ながら全長を約65ミリに抑えられている。重量も約410グラムと軽い。一眼とレフまではいかないが,ある程度本格的なデジカメを望むユーザーを対象にしているという点では,同じL型ボディであるオリンパス光学工業の光学10倍ズームレンズ搭載機「C-2100 Ultra Zoom」(6月15日の記事参照)あたりが競合になるだろう。

 FinePix4900Zは,映像素子にFinePix4700/40iと同じハニカム構造の1/1.7インチ240万画素CCDを採用。432万画素相当(最大2400×1800ピクセル)の画像出力が可能だ。レンズは35ミリ換算で35〜210ミリ相当(F2.8〜3.1)の光学6倍ズームで,デジタルズームとあわせて最大22.5倍までズームが可能になった。またマクロモードでは約10センチまでの接写に対応する。そのほか,0.2秒間隔で最大5コマ撮影可能な連写機能を備えている。

 マニュアル撮影機能は,4段階のISO感度調整のほか,12段階の露出補正,5段階のストロボ,7種類のホワイトバランス,3種類の測光モード,3段階のシャープネスと充実している。モードは,本体上部のモードダイヤルならびにコマンドダイヤルで切り替えることが可能だ。またFinePix4900Zは,液晶ディスプレイに加え,液晶ファインダーを装備しており,一眼レフカメラのようにパララックスのない撮影を行える。

 さらに,FinePix4900Zは,動画撮影機能を備えており,320×240ピクセルの動画を最大160秒(10フレーム/秒)記録できる。ファイルフォーマットはMotion JPEG(AVI形式)。


7群10枚の光学6倍ズームレンズを装備。


液晶ディスプレイに加え,各種設定情報を表示することが可能なカラー液晶ファインダーを装備する。

 そのほかの主な仕様は以下の通り。

FinePix4900Z
画像素子1/1.7型スーパーCCDハニカム(原色フィルター)
解像度2400×1800ピクセル(432万画素相当)
レンズスーパーEBCフジノン光学6倍ズーム
撮影感度ISO 125/200/400/800相当
記録メディアスマートメディア(3.3ボルト)
ファイルフォーマットDCF準拠(JPEG準拠),DPOF対応
焦点距離35〜210ミリ相当
シャッタースピード3〜1/2000秒(メカニカルシャッター併用)
絞り値F2.8〜3.1(13段階)
露出制御オート/シーンセレクト/プログラム/シャッター優先/絞り優先/マニュアル
露出補正範囲-2EV〜+2EV(0.3EVステップ)
液晶モニター13万画素2型低温ポリシリコンTFT液晶
インタフェースNTSC,USB
電源充電式リチウムイオンバッテリー
電池寿命液晶モニター使用時で約100枚,液晶ファインダー使用時で約120枚
本体サイズ110(幅)×78.5(高さ)×93.5(奥行き)ミリ
重量約450グラム(電池,メディア含む)
価格12万8000円

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富士写真フイルム

[中村琢磨,ITmedia]

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