News | 2000年8月1日 11:48 PM 更新 |
Intelの次世代CPU「Pentium 4」の出荷開始が遅れる可能性が出てきた。情報筋によると,インテルは国内メーカーに対し,10月に予定している同CPUとチップセットの出荷が12月まで遅れる可能性があると説明したという。
同CPUはコードネーム「Willamette」と呼ばれていたハイエンドデスクトップPC向けの次世代CPU。チップセットはほぼ同時にリリースされる予定の850に対応し,当初はRDRAM(Rambus Direct RAM)のみに対応する(2001年には新チップセットによりSDRAMにも対応させる計画)。まず1.4GHz版が10月にも出荷され,その後年内に1.3GHz版が発表される見込み(7月27日の米国記事参照)。
だが情報筋によると,Intelは7月末に国内のメーカー数社を訪れ,10月に予定しているCPUとチップセットの出荷予定が,11月から12月に延期になる可能性があると説明したという。理由は「チップセットの仕様が固まっていないため」(情報筋)。これに伴い,メーカー側でも製品開発に遅れが出そうだ。
これに対しインテルは「Pentium 4と850チップセットとも予定通り,年内後半に出荷を開始する」(日本法人広報室)としたが,「年内後半」がいつかは明らかにしなかった。また現時点で850チップセットの仕様が決まっておらず,メーカーに出荷の遅れを説明しているとされる点については「そういう話は聞いていない」(同)と否定している。
関連記事
Willametteの正式名称は「Pentium 4」。第4四半期に1.4GHz版出荷へ
Pentium 4のSDRAM対応で,Rambusは窮地に立たされたか
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.