News 2000年8月2日 05:43 PM 更新

トレンドマイクロ,パーソナルファイアウォール機能装備の「ウイルスバスター2001」を発表

トレンドマイクロは,常時接続時代のアンチウイルスソフト「ウイルスバスター2001」を9月より発売する。流行のパーソナルファイアウォール機能を装備するのが特徴だ。

 トレンドマイクロは8月2日,パーソナルファイアウォールなどの機能を搭載したアンチウイルスソフトの新製品「ウイルスバスター2001」を発表した。価格は8500円で,9月8日より出荷を開始する。対応OSは,Windows 95/98/Me(予定)/NT4.0/2000。

 ウイルスバスター2001は,「明らかに有害とされる」(同社)トロイの木馬のデータベース(使用するプロトコルやポート番号などの情報)を実装。送受信されるパケットを監視し,パケットフィルタリング技術により外部からの侵入をブロックすることができる。さらに,PINGやTRACERTといったツールからのDoS(Denial of Service)攻撃もブロックすることが可能だ。


パーソナルファイアウォールの設定画面。プロトコルやポート番号,ISPアドレスなどを入力することができる。

 トレンドマイクロ製品開発部のプロダクトマネージャである板井清司氏は「個人ユーザーでも常時接続環境が手に入るようになり,ウイルスに感染する危険性が高まっている。特に,ハッキングを可能にするトロイの木馬については注意が必要だ」と話す。

 ウイルスバスター2001には,当然,ウイルス検知機能が備わっているので,既存のパターンであれば,トロイの木馬に感染する可能性は少ない。しかしながら板井氏は,「うっかり検知機能をオフにしないとは限らない。パーソナルファイアウォール機能と検知機能と併用することで完全にウイルスをシャットアウトすることができる」と説明する。

 また,ウイルスバスター2001は,自動的にトレンドマイクロのサーバにアクセスし,最新のパターンファイルやウイルス検索エンジンなどをダウンロードする「インテリジェントアップデート機能」を搭載している。さらに,ウイルスバスター2001には「Easyモード」ならびに「Advanceモード」という2つのインタフェースを用意。Easyモードでは,パーソナルファイアウォールなどの各種機能が推奨値に設定されており,Advanceモードでは,アクセスを禁止するポート番号やIPアドレスなどをユーザーが設定できる。

 個人ユーザー向けのアンチウイルスソフトでは,パーソナルファイアウォール機能が流行っており,シマンテックが先日発表した「ノートン・インターネットセキュリティ(NIS)」にも同様の機能が装備されている。

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[中村琢磨, ITmedia]

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