News 2000年8月3日 05:57 PM 更新

ソニー,ソフトウェア開発会社を設立

 ソニーは,携帯電話やPC,PDAに向けたソフトウェアを開発する新会社「ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ」(略称:SDNA)を8月1日付けで設立した。VAIO製品に特化したソフトウェア開発から一歩進み,他プラットフォームでも使用できる独自ソフトの提供を目指す。

 ソニーは,「VAIO」シリーズや9月発売予定の「パーソナル エンターテインメント オーガナイザー」向けのアプリケーションを,インフォメーションテクノロジーカンパニー内のソフトウェアプロダクツ部で開発していたが,これを新会社に移行する。人員は約60名を予定しており,ソフトウェアプロダクツ部からの異動や出向を中心に,新規採用なども含めて構成するという。

 ソフトウェア開発部門を独立させた目的は,「ソフトウェア開発に適した勤務形態や報酬制度の導入,職場環境の整備などを通して,業務の効率化とスピードを追求すること」(同社)。具体的には,在宅勤務やサテライトオフィスといった勤務形態に加え,プロジェクト制を導入することなどで効率化を図る。「プロジェクト毎に担当者を社内公募し,積極性を高める狙いもある」(同社)。

 SDNAでは,将来的に独自ソフトウェアを開発,販売する方針だ。パッケージ販売や他社へのOEM供給といった具体的な方策は未定だが,「現在はソニー製品に近いソフトウェアが主だが,今後は範囲を広げ,さまざまなプラットフォームで使用可能な製品を提供していく」(同社)としている。

 SDNAの資本金は4億5000万円。ソニーが100%出資する。本社は品川区北品川。

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[芹澤隆徳, ITmedia]

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