News | 2000年8月7日 08:57 PM 更新 |
NECは7日,同社のインターネット関連製品を「iSolution」(アイソリューション)というブランドで統一していく方針を発表した。ハードとソフトを利用目的に応じて最適化することで,ユーザーとインターネットをつなぐ「橋」となる商品展開を打ち出している。同社では西垣浩司社長の下でネット企業への脱皮を進めており,新ブランド展開はその具体的な取り組みの1つ。家庭からビジネスまで,ユーザーがネットに関わるほとんどの領域をカバーできる商品力をアピールしていく考えだ。
iSolutionは,ホームユーザー向けの商品グループ「iSolution.Home」と,ビジネス向けの「iSolution.Business」の2つに分かれる。
iSolution.Homeは,
またiSolution.Businessでは,
iSolutionのコンセプトは「あらゆる個人の活動を支える,インターネット社会と個人とのインタフェース」。インターネット関連のハードとソフトのブランドを統一し,用途ごとに組み合わせて提供することで,ネット企業としての認知度とブランド力を高めるのが狙いだ。NECの社内カンパニーであるNECソリューションズの富田克一常務は「同業他社にはないNECの特徴を打ち出すのが狙い。ネットと個人を結ぶ製品の提供を事業理念として,iSolutionの名前で商品をまとめていく」と話している。
NECは,最大のライバルである富士通などと比べネット関連事業で出遅れたため,西垣社長の下でネット企業へのシフトを急ピッチで進めている。7月末には「NECのドライビングフォース」(西垣社長)と期待するISP「BIGLOBE」に今後3年間で500億円規模の投資を行う計画を明らかにしたばかり。iSolutionもそうしたNECの戦略を実行に移した形だが,「現状では製品を寄せ集めて旗印を変えただけ」(関係者)との声も出ている。単なるコンセプトではなく,実際の新製品やソリューションとして実を結ぶには,もう少し時間がかかりそうだ。
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