News 2000年8月8日 04:02 PM 更新

1000万加入突破でトラブルも大規模に? iモードが5時間つながりにくく

 NTTドコモのiモードで8月7日深夜,5時間にわたってつながりにくくなるトラブルが発生した。1000万加入突破で順風満帆に見えたiモードだが,依然としてトラブルの火種は消えていないようだ。

 サービスが正常に利用できなかったのは,7日午後11時から8日午前4時2分まで。iモードでは今年3月から4月末にかけてつながりにくくなるトラブルが頻発したが,今回ほど長時間におよんだものははじめて。トラフィックの沈静化によりサービスは復旧した。原因は,東京都大田区にあるiモードセンターのサーバに不具合が発生したためだが,NTTドコモでは,「詳細は調査中」としている。

 iモードセンターの強化に乗り出した5月以降,全国規模でのトラブルの件数は確実に減っている。NTTドコモによれば,iモードセンターの収容力は1400万人で,現状で処理能力が不足しているわけではないという。それでも,障害が発生するのは,「瞬間的にトラフィックが増加した場合にセンターが対応しきれなくなるためだ」(NTTドコモ)。

 そこでNTTドコモでは,9月に横浜に1200万人収容のiモードセンターを増設。2001年3月までに関西地区にも同様の施設を設ける予定だ(7月31日の記事参照)。

 年末には1600万加入に達する見込みのiモードは,既に社会のインフラとして機能している面もある。NTTドコモは,設備強化という対処療法だけではなく,トラブルの真相究明を急ぐ必要がある。

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[中村琢磨, ITmedia]

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