News 2000年8月9日 06:53 PM 更新

カシオ,SS無線モジュール装備の業務用途向けPocket PCを発表

 カシオ計算機は8月9日,OSにWindows CE 3.0を搭載するPocket PCベースの業務用ハンディーターミナル「カシオペア DT-5000」シリーズ4モデルを発表した。11月10日より出荷を開始するが,店頭での販売は行われない。

画像 DT-5000シリーズは,6万5000色表示可能なカラー液晶を搭載する「M50/50S」,ならびにモノクロ4階調液晶搭載の「M30/30S」をラインアップ。画面サイズは320×240ピクセル。タッチパネルに対応し,操作は付属のペンで行う。入出庫検品業務における数値入力用に,全機種とも画面下部に独立テンキーを備えているほか,工事現場などハードな環境での利用も考慮し,カラー液晶モデルが70センチ,モノクロ液晶モデルが1メートルからの落下に耐える設計になっている。

 さらに,型番に「S」が付くモデルは,IEEEE 802.11b準拠のSS無線モジュールを装備。無線方式はダイレクト拡散方式で,通信速度は最大11Mbpsだ。 また,DT-5000シリーズはコンパクトフラッシュスロット×2基を装備しているが,無線機能搭載モデルではSS無線モジュールがそのうち1つを使用しているため,出荷時の空きスロットは1つとなる。

 そのほかの仕様は共通で,CPUに150MHzで動作するVR4122を採用。ユーザーメモリ領域は32Mバイトで,OSやアプリケーションを保存するフラッシュROMは16Mバイトを備えている。本体サイズは,85(幅)×165(高さ)×27.7(厚さ)ミリで,重量は320〜340グラム。インタフェースには,シリアル/赤外線を装備する。電源にはリチウムイオン充電値を利用し,連続駆動時間はカラー液晶モデルが約10時間,モノクロ液晶モデルが約5時間。なお無線機能搭載機の場合は,バッテリー寿命は通常モデルの半分程度になる。

 価格は,M50が22万8000円,M50Sが29万8000円,M30が19万8000円,M30Sが26万8000円。

 なおカシオでは,9月中旬に個人向けのPocket PC版カシオペアを発売する予定。こちらはコンパクトフラッシュではなく,SDカードスロットを装備する見込みだ(7月13日の記事参照)。

関連リンク
▼カシオ
 

[中村琢磨, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.