News 2000年8月21日 09:35 PM 更新

携帯向けゲーム配信を容易に――NTT-Xなどがデータセンター型のサービスを提供

 エヌ・ティ・ティ エックス(NTT-X),ドワンゴ,サイタスマネジメントの3社は8月21日,携帯電話インターネット接続サービス向けのゲームコンテンツプラットフォーム「XnetBooster」(クロスネットブースター)を共同開発したと発表した。9月よりサービスを開始する。

 XnetBoosterは,携帯電話向けゲームコンテンツ開発用のミドルウェアや,課金代行システムなどのコンポーネントから,サービス運営に必要なデータセンターまでをオールインワンで提供するもの。ゲーム会社は,自前でシステムを構築する手間が省け,「初期投資が4分の1,初年度のトータルコストは5分の2になる」(NTT-X)という。なお,XnetBoosterは,iモード,J-スカイ,EZwebの各サービスに対応している。

 XnetBoosterの料金体系は,初期費用が800万円,月額運営費用が100万円(会員数2万人未満),150万円(会員数2万以上〜5万人未満),200万円(会員数5万人以上)となっている。なお上記料金システムは,1つのプラットフォームにおいて,1つのコンテンツを提供する場合のもの(2つのフラットフォームでサービスを提供したら2倍の料金がかかる)。

 「携帯電話インターネットユーザーは,半数以上が1カ月に500円以上サービスを利用する。しかしながら,コンテンツの寿命は非常に短く,参入には大きなリスクを伴う。XnetBoosterでは,こうしたリスクを取り除くとともに,ネットゲームを提供するのに十分なインフラを用意する」(NTT-X)

 サービスの提供に際しては,NTT-Xがデータセンターの設計/構築を担当,ドワンゴがゲーム開発用のミドルウェアを提供し,サイタスがサービスの保守・運用を行う。既に,カプコンがXnetBoosterプラットフォームの導入を決めており,Java対応端末や次世代携帯電話でのサービスを検討しているという。

 なお3社では今後,ゲーム業界以外にも事業を展開し,3年後に10億円の売り上げを目指す。

関連リンク
▼ エヌ・ティ・ティ エックス
▼ ドワンゴ
▼ サイタスマネジメント

[中村琢磨, ITmedia]

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