News 2000年8月22日 11:25 PM 更新

NEC,IDFでUSB2.0─ATAブリッジチップをデモ

NECはUSB 2.0からATAへと変換するブリッジチップを開発中だ。IDFで,その試作ボードをデモする。

 NECは,8月22日から米カリフォルニア州サンノゼで開催する「Intel Developers Forum 2000」(IDF)で,USB 2.0からATAへと変換するブリッジチップをデモする。NECは既に「μPD72100」ホストコントローラ,「μPD72110」ハブコントローラといったUSB 2.0対応チップを発表しているが,今回は今後出荷を予定している「μPD720121」IDEブリッジの試作ボードを用いて実証デモを行う。

 IDF前日に行われたプレビューでは,USBホストコントローラから5台のUSB 2.0のハブをカスケード接続し,最後段のハブにUSB1.1対応のZIPドライブとIDEブリッジボードを繋ぎ,そこにEIDE対応CD-Rドライブを接続。CD-RとZIPドライブの両方からビデオストリームを読み込んで再生させていた。下の写真にあるIDEブリッジボードを1チップにシュリンクして製品化する。

 最大480MbpsのUSB 2.0では「アナライザで見るとバスの帯域はほとんど使われていない」(NEC関係者)ため,USB 2.0の速度を評価するデモにはなっていないが,USB 2.0の高速外部記憶デバイスへの接続の可能性が広がるデモではあった。

 なお,NECはIDEブリッジ以外のクライアント向けチップは開発の予定がないという。スキャナなどの接続に関しては,既にUSB 2.0クライアントチップを発表済みの米NetChip Technologyなどがサポートすることになる。

[本田雅一, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.