News 2000年8月28日 10:17 PM 更新

サイトデザイン,月額2万円でECサイトを運営できるASPサービスを発表

 ECサイト構築会社のサイトデザインは8月28日,月額2万円でECサイトを構築/運営できるASPサービスを9月に開始すると発表した。1年間のエバリュエーション(評価)期間中は低い料金で据え置き,期間終了後はCRMなど各種オプションサービスを利用してもらう仕組み。運営費を低額にしたことで小規模事業者の参入を容易にするのが狙いで,初年度は5000サイト程度の出店を目標にしている。

 サービス名称は「エバリュエーション型ASPサービス」。初期費用はなしで,月額2万円でECサイトの構築から運営までが可能。同社のツール「コマースサイト・ビルダー」を利用し,Webブラウザからウィザード形式でサイトを設計でき,カスタマイズを必要としなければ1日で開設できるという。またユーザーのオリジナルドメインを使ってサイトを構築することもできる。

 評価期間の1年間は「助走期間」として,来店者数や滞留時間などの分析データを基にしたコンサルティングをユーザーに対して行う。評価期間終了後は,同社やパートナー企業らが提供するオプションサービスを利用し,本格展開に対応できるショップの構築を促していく。ただしASPサービス自体の月額料金は変わらない。

 また同社は,ユーザーサイトのプロモーションを目的としたポータルサイトを10月に開設する。ユーザーは無料で登録でき,売上に応じたロイヤリティも徴収されない。同社は「あくまで収益はライセンス料ベース」とし,ポータルサイトはユーザー拡大の手段と位置付けている。

 サービス提供を行うパートナー企業は,インテルとマイクロソフト,シーアールシーシステム,デルコンピュータ。コンパックコンピュータ,日本ヒューレット・パッカード,日立製作所の7社。

 サイトデザインは,翔泳社を創業した長廻健太郎氏が社長を務めるベンチャー企業。コマースサイト・ビルダーは昨年11月にリリースし,400ライセンスの実績があるという。長廻社長は「2年以内にEC普及のブレークポイントが来る。その時,ECサイト構築に数千万から数百万のパッケージソフトを使うのは現実的ではない」としてASPサービスが主流になると見ており,将来は30万ユーザー獲得を目標に掲げている。

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[小林伸也, ITmedia]

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