News 2000年8月28日 05:27 PM 更新

Windows Meは9月22日より販売開始――期間限定パッケージも登場

最後のWin 9xカーネルOSのWindows Meがいよいよ登場する。だが,マイクロソフトによれば,スタンダードはWindows 2000のほうだという。

 マイクロソフトは8月28日,Windows 98後継OSの「Windows Millenium Edition」(Windows Me)の店頭販売を9月23日(土)より開始すると発表した。新規インストール用の通常版,従来バージョンユーザー向けのアップグレード版,ならびに教育機関向けのアカ―ミックパックの3種類がラインアップする。価格はオープンプライスで,実売は「Win 98と同等」(同社)になる見込み。

 またマイクロソフトでは,アップグレード版について,Windows 98/98SEユーザーを対象にした「期間限定特別パッケージ」を用意(推定小売価格は6400円)。正式リリースに先立ち,9月22日の午後4時より店頭での販売が開始される。前日に発売するのは,新OSの発売時に慣例となっている深夜販売を抑制する意図があるようだ。

 さらにマイクロソフトでは,「選べる! Windowキャンペーン」として,「Windows 2000 Professional」についても,Windows 95/98/98SEユーザー向けの期間限定特別パッケージを発売(推定小売価格は1万6800円)する。この特別パッケージ版の内容は今年2月にリリースされたものと同一で,9月初旬リリース予定のService Pack 1は含まれないという。

Meの重要度は「低」

 マイクロソフトが新OSのWindows Meの発売にあわせて,あえてWindow 2000の限定バージョンを投入するのは,「Meは家庭向けの入門用,スタンダードなWindowsは2000のほう。家庭での選択肢は1つではない」(取締役製品マーケティング本部担当の東貴彦氏)と強調するためだ。またマイクロソフトでは,企業に対してはMeを導入しないよう勧めている。


Windows戦略を語る取締役製品マーケティング本部担当の東貴彦氏

 マイクロソフトが発表しているWindowsロードマップでは,2001年下半期に,Wndows 2000の後継として,Win 9xカーネルとNTカーネルを統合した「Whistler」が登場する予定で,Whistler以降のOSは,次世代戦略の「Microsoft .NET」の連携が緊密になるとされている。Meはもともと,「Windows 98 Third Edition」というレベルの製品だけに,Win 9xカーネルOSの開発チームであるCWD(コンシューマーウインドウズディビジョン)を解散させ,NTカーネルへの以降を推進するマイクロソフトにとって,Meの重要度はそれほど高くはないようだ。

 なおマイクロソフトによれば,Windows Meプリインストールマシンについては,正式リリース前に各社から出荷される予定だという。

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[中村琢磨, ITmedia]

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