News | 2000年8月31日 08:47 PM 更新 |
ソニーは10月10日に,長時間ステレオ録音(MDLP)とPC接続に対応したMDデッキ「MDS-PC3」を発売する。従来のMDディスクの4倍の長時間録音が可能な上,PCと接続して曲順や曲名を編集したり,音楽ファイルをMDに録音したりといった連携が可能になっている。価格は4万9000円。
MDLPはソニーが開発したMD長時間録音機能。従来のMDでは音声データ圧縮コーデックとして「ATRAC」を使用していたが,MDLPでは同社の半導体オーディオプレーヤーでも採用されている「ATRAC3」でデータを圧縮することにより,従来よりも長時間の録音が可能になった。従来のMDに2倍の時間録音できる「LP2モード」と,4倍記録できる「LP4モード」の2モードが用意されている。LP2モードで従来のMDと同等の音質という。ただしMDLPで録音されたMDトラックは,MDLP非対応プレーヤーでは再生できない。
MDS-PC3にはPC接続キット「PCLK-MN10」が同梱されており,付属USBケーブルでPCとデッキを接続することで,専用ソフトを使った連携が可能になる。パソコン上で再生/録音といった操作をコントロールしたり,MDの曲順や曲名をPCで編集したりといった機能に加え,MP3などの音楽ファイルをPCで再生し,光デジタル端子経由で音声をMDにデジタル録音することも可能だ。ただし逆にMDトラックのPCによる録音には対応していない。またPCのATRAC3ファイルをMDに直接転送したり,MDLPで録音したトラックをATRAC3ファイルとしてPCで取り出すこともできない。
このほか,録音済みMDの音声レベルを後から調整することが可能になっており,PCと接続すればレベル表示を見ながらマウスで調節することができる。ただしMDLPで録音されたMDでは対応しない。
主な仕様は以下の通り。
製品名 | MDS-PC3 |
サンプリング周波数 | 44.1KHz |
音声圧縮方式 | ATRAC/ATRAC3 |
周波数特性 | 5〜20000Hz |
ダイナミックレンジ | 94dB以上 |
S/N比(再生時) | 94dB以上 |
入力端子 | 光デジタル×1/アナログ×1 |
出力端子 | 光デジタル×1/アナログ×1/ヘッドフォン×1 |
サイズ | 152(幅)×255(奥行き)×52(高さ)ミリ |
重さ | 約1キロ |
価格 | 4万9000円 |
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