News 2000年8月31日 05:42 PM 更新

ポータル事業に専念するMSN,大規模プロモーションを展開

ポータル事業に専念するMSNが,ユーザー数拡大に向けた大々的なキャンペーンを展開。サービスの数だけTVCMを用意するという力の入れようだ。

 マイクロソフトは9月1日から11月9日までを,ポータルサイト「MSN」のユーザー獲得強化期間とする。2カ月間で10億円という宣伝費を集中的に投下し,TVCMを中心としたプロモーション「Come on! MSN」を展開する。MSNには現在,無料メールサービスやニュース,ならびにコミュニティなど,20種類程度のコンテンツがあるが,TVCMも,サービスの数だけパターンを用意するという力の入れようだ。

 TVCMには,女優の牧瀬里穂さんやサッカーの中山雅史選手などを起用し,PCユーザーではなく,一般層(初心者層)の拡大を狙う。CMでは,中山選手がスパイクオークションの告知を行い,牧瀬さんが愛犬の恋人を募集するなど,「MSNの個々のサービスの利用を直接訴求する」(MSN事業部マーケティンググループシニアマネジャーの丸岩幸恵氏)ものになっている。また,同時期にMSNでは,海外旅行などが合計2045名にあたるポイントラリーを行う予定だ。

 MSNのユニークユーザーは,7月末時点で,Yahoo!,@nifty, BIGLOBEに続く約400万人(Nielsen//NetRatings調べ。マイクロソフトではMSNのユニークユーザー数を800万人としている)。阿多親一社長が,「MSNは,.NET戦略において重要な役割を果たす」と言うように,マイクロソフトは,MSNがISP(インターネットサービスプロバイダー)事業をぷららに移管(7月6日の記事参照)して以来,ポータル事業の強化に取り組んでいる。

 MSNでは今後,カレンダーサービスやPocket PCバージョンの提供など,順次コンテンツを拡大する予定で,「1000万ユーザーの獲得が当面の目標」(阿多社長)だという。

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[中村琢磨, ITmedia]

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