News 2000年9月5日 08:28 PM 更新

シマンテック,個人向けアンチウイルスソフトなど4製品を発表

シマンテックは製品ラインナップを一新し,ウイルス対策ソフトやシステムユーティリティなど4製品を発表した。

 シマンテックは9月5日,個人向けウイルス対策ソフトの最新版「Norton AntiVirus 2001」やユーティリティソフト「Norton Utilities 2001」など4製品を発表した。対応OSはWindows 95とWindows 98に加え,新バージョンでは新たにWindows NT 4.0とWindows 2000,Windows Meに対応したのが特徴。7月に発表した個人向けファイアウォールソフト2製品と合わせ,合計6製品で新ラインアップを構成する。発売はすべて10月12日。

「Norton AntiVirus 2001」


製品パッケージも一新され,おなじみのノートン博士は正面から姿を消した。「ブランドは残しつつ,ネット対応をよりアピールするため」(シマンテック)

 定番アンチウイルスソフトの新バージョンでは,ウイルス定義ファイルの自動更新機能が加わった。インターネット接続時に定義ファイル更新の必要性をチェックし,自動的にダウンロードを開始してファイルを更新してくれる。また同社独自の最新スキャンエンジンにより,常駐時のメモリ消費量が少なくなっているほか,またウイルススキャンスピードも向上しているという。価格は6500円。

「Norton Utilities 2001」

 「Norton Utilities 2001」は,Windowsやハードディスクなどシステムの問題点を発見して修復するユーティリティソフト。無効なレジストリを削除する「Norton WinDoctor」,消去したデータを復旧させる機能などが含まれる。新バージョンでは20Gバイト以上の大容量HDDにも対応した。価格は9800円。


Norton Utilities 2001のメイン画面

「Norton CleanSweep 2001」

 「Norton CleanSweep 2001」はハードディスク内の不要ファイルや使用していないソフトを安全に削除するツール。新バージョンでは,不要ファイルを削除する「Fast&Safe Cleanup」機能をCD-ROMから直接起動して利用できるようになった。価格は6800円。

「Norton SystemWorks 2001」

 「Norton SystemWorks 2001」は,Norton AntiVirus 2001とNorton Utilities 2001,Norton CleanSweep 2001の機能を統合した製品。単純に3本を1パッケージ化したのではなく,ユーザーインタフェースを統一して操作性に配慮。ボタンをワンクリックすれば,ウイルスやHDDトラブルなどPCのほとんどの障害を発見してくれるという。価格は1万6800円。

 また,7月に発表された個人向けファイアウォールソフト「Norton Personal Firewall 2001」(6800円)と「Norton Internet Security 2001」(9800円)の2製品も同時に発売される。

 シマンテックでは今後,個人向け製品をMacintoshやLinuxなどのWindows以外のOSに移植していく方針。また米Symantecは携帯端末の普及を背景にPalm OS向けのアンチウイルス技術を発表しており(6月9日の記事参照),同社では「日本でもiモード対応携帯電話などの端末向け製品の開発を検討している」と話している。

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[小林伸也, ITmedia]

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