News 2000年9月7日 08:37 PM 更新

日立,Crusoe搭載のインターネット端末とノートPCを年内投入

日立製作所が,Transmetaとの提携を発表。Mobile Linuxベースのインターネット端末とB5サブノートを発売するという。

 日立製作所は9月7日,米Transmetaとの提携を発表,B5サブノートとインターネット端末にCrusoeを搭載することを明らかにした。同社のCrusoe搭載ノートPCは,6月の「PC Expo」(6月28日の記事を参照)で既に披露されているが,採用を正式に認めたのは初めて。


ペンパソコンとしても使えるインターネット端末

 インターネット端末は,タッチパネル付きの10型液晶を搭載したモバイル/デスクトップ兼用タイプだ。付属するクレードルにUSBポートが備えられており,キーボードやマウスを接続することもできる。CPUには,TM3000系のCrusoeを使用し,OSには,同じくTransmetaが開発中の「Mobile Linux」をベースに,独自のシェルをかぶせる。「エンドユーザーにLinuxを意識させないようにする」(同社)のが目的だ。また,HDDは搭載せず,ストレージにはコンパクトフラッシュのようなフラッシュメモリを使用するという。

 日立では,11月を目処に同製品の正式発表を行い,12月に出荷を開始する。価格は,10万円台前半になる見込みだ。なお,同社ではこのインターネット端末をISP向けに提供する方針であり,近日ISPや協力デベロッパーの募集を開始するという。


PC Expoで展示されていたB5サブノート

 一方のサブノートPCは,CrusoeのTM5000系を採用する。「TM5400は確実に使うが,TM5600に関しても検討中だ」(同社)。10.4型もしくは12.1型の液晶パネルを搭載し,CD-ROMドライブ(DVD-ROMドライブも選択可)も内蔵する。出荷は11月を予定しており,価格は「20万円を切る用に努力している」(同社)という。

 これらの製品は,9月26日から品川の新高輪プリンスホテルで開催するプライベートショウ「日立ITコンベンション」に参考出展される。また,27日にはTransmetaのCEO,David Dietzel氏を招いてセミナーを行う予定だ。

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[芹澤隆徳, ITmedia]

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