News 2000年9月7日 09:03 PM 更新

マイクロソフト,個人資産管理ソフト「Money 2001」を発表

「Money」最新バージョンでは,投資分析まで行える「デラックス版」に加え,家計管理に特化した「家計簿版」が登場した。

 マイクロソフトは9月7日,個人向け資産管理ソフトの最新版「Microsoft Money 2001」を発表した。新バージョンでは,資産管理や投資状況の分析などが行える「デラックス版」のほか,家計のやりくりに用途を絞った「家計簿版」が新たにラインアップに加わった。

 発売は10月13日。価格はオープンで,推定小売価格はデラックス版が1万1800円,家計簿版が6800円。デラックス版には,前バージョンやOfficeユーザーを対象とした優待パッケージ(推定小売価格は9800円)も用意される。

 デラックス版は,家計や資産の管理,投資の運用分析まで総合的に行える上位バージョン。家計管理では,毎月の予算に対する支出状況を項目ごとにグラフで表示したり,現在の家計状況から1年先の残高を予測するといった機能を備えている。前バージョンから対応している「Money電子明細」により,銀行やクレジットカードの取引明細をダウンロードし,自動的にデータを家計簿に取り込んでくれるため,入力の手間が大幅に省けるという。Money電子明細は,今年10月末までに大手都銀など銀行12行,クレジットカード会社5社,証券会社5社が対応を予定している。

 投資分析では,所有株式や債券,投資信託などをポートフォリオとして一括管理できる。ネットから株価情報を取得し,ほぼリアルタイムで所有株式の時価総額を表示するといった機能も持つ。また家計や投資データをもとに,子どもの教育費や住宅資金などを盛り込んだライフプランを作成することもできる。

 家計簿版は,デラックス版から投資運用分析とライフプラン作成を省き,家計簿機能に特化した製品。画面の外観などはほとんどデラックス版と変わらないが,パッケージイラストに人気イラストレーターのキャラクターを起用するなどして親しみやすさをアピール。Moneyが食い込めていない主婦層に浸透を図っていく。

 マイクロソフトでは「例えば3万円増やしたいと思った時,投資で攻めて増やしたい人はデラックス版を,節約で捻出したい人は家計簿版を」と,用途とターゲットユーザーの違いについて説明している。

 対応OSはWindows 95/98/Me/NT 4.0/2000。

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[小林伸也, ITmedia]

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