News 2000年9月8日 04:06 PM 更新

ソニーの新コンセプトVAIOが登場!

バイオノートに,新しいコンセプトの2つの製品が登場する。ビデオカメラ一体型の「バイオGT」と,iBookのライバルになることが確実視されているスタイリッシュな「バイオQR」だ。

 ソニーは9月8日,同社のプライベートショウ「VAIO EXPO 2000」の中で,新しいコンセプトのVAIOノート2モデルを公表した。同社がVAIO発売当初からコンセプトとしている「つなぐ」の次のステップとなる「パーソナルキャスティング」(個人映像配信)に向けた「バイオGT」と,「インテリアやファッションを選ぶように,ライフスタイルの感性に合ったパソコンを」(ソニー)というメッセージを込めたデザインの「バイオQR」だ。どちらも詳細は明らかにされていないが,ソニーでは「年末または年始に向けて,商品化を検討する」としている。

 バイオGTは,個人によるインターネット上の映像配信を狙ったカメラ一体型のノートPCだ。右側面に「MOTION EYE」と呼ばれる光学ズームレンズ付きの本格的ビデオカメラを搭載し,これ一台でリアルタイムのインターネット動画配信が可能になる。例えるなら,シャープの液晶ビューカムにPCを搭載したようなもの,だろうか。

 カメラは上下に動かすことができるほか,液晶ディスプレイも回転式になっており,さまざまな角度で撮影することが可能だ。ただし,キーボードやポインティングデバイスのスペースが狭く,PCとしての使い勝手には不安が残りそうだ。

 バイオQRの特徴は,なんと言ってもその外観。紫メタリックのいわゆる「VAIO色」ではなく,ブラックメタリックとシルバーという組み合わせが新しい。また,ソニーが「キーワードはパイプ椅子」と言うように,液晶ディスプレイの外周をパイプ状のモールがめぐり,取っ手と一体化している点も新鮮だ。iBookとは趣が異なるが,コンシューマー市場で強力なライバルとなることは明らかだろう。

 VAIO EXPO 2000の模様は,追ってレポートする。

[芹澤隆徳, ITmedia]

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