News	2000年9月12日　08:29 PM 更新

カシオ，PCと接続可能な腕時計型GPSを発表

カシオは，腕時計型GPSの新製品として，PCとの接続機能を備えた「PRT-2GPJ」を発表。

　カシオ計算機は9月12日，腕時計型GPSナビの新製品として，PCとの接続機能を備えた「サテライトナビPRT-2GPJ」を発表した。価格は5万9800円。10月28日より販売を開始する。PCと接続することで，腕時計で取得した位置情報をPCの地図ソフトで活用することが可能になる。同社は昨年6月に，「世界初のGPS内蔵ウオッチ」として「サテライトナビPRT-1GPJ」を発売しているが（1999年1月6日の記事参照），この時はPCと接続することはできなかった。

　サテライトナビは，GPS信号の受信モジュールを内蔵する腕時計。3〜12個の衛星から送られてくる情報をもとに，緯度・経度を計測する仕組みになっている。PRT-2GPJに同梱される地図ソフトには，日本地図データに加え，山岳詳細地図データを収録。出発前にPCで設定した目的地・経由地のデータを腕時計に転送し，移動中は腕時計のディスプレイにプロット表示したり，グラフィックで目的地までの距離や方向を示すことが可能だ。また，移動中に位置情報を計測した場合，帰宅後にそのデータをPC側へアップロードして，地図ソフトで行程を確認するといったような使い方もできる。なお，PCとの接続には付属のアタッチメントを利用。アタッチメントとPCはシリアルケーブルで接続する。

　またPRT-2GPJでは，充電式リチウムイオン電池を採用することで，従来製品よりもボディが大幅にコンパクトになったほか（体積比で40％減，重量比で50％減），「5気圧に耐える防水性を実現し，アウトドアでのタフな使用も可能だ」（カシオ）という。

　主な仕様は以下の通り。

製品名	PRT-2GPJ
受信方式	パラレル12チャンネル
衛星補足時間	最短12秒
受信精度	約10メートル（連続計測時）
現在位置表示	緯度・経度・UTM座標
メモリ機能	場所登録200本，プロット登録10カ所，行程自動記録400本
速度計測	進行方向，移動速度，最高速度
表示画面	18.1（縦）×21.5（横）ミリ（48×31ピクセル）
電源	充電式リチウムイオン電池（フル充電70分）
連続駆動時間	70分（連続計測），3.5時間（1分ごとに計測）
本体サイズ	51.5（横）×58.5（縦）×21（奥行き）ミリ
重量	84グラム
価格	5万9000円

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