News | 2000年9月12日 10:32 PM 更新 |
ソニーマーケティングは9月12日,デジタルカメラ“サイバーショット”「DSC-P1」を発表した。幅11センチのコンパクトなボディながら,334万画素CCDと3倍ズームレンズを搭載した点が特徴。プレイステーション2に接続して画像を転送できるなど,PC以外のプラットフォームにも対応させた同社の戦略商品だ。発売は10月20日,価格は9万9800円。
DSC-P1の最大のポイントは小型軽量なボディ。やや厚みはあるものの,縦横のサイズは携帯電話に近く,片手での操作に配慮した横長のデザインを採用した。型名の「P」は「“Pocket,Portable,Play”など,ポケットサイズのボディに新しい遊びや楽しさを詰め込んだ」(ソニー)というコンセプトを表現したものだ。
搭載CCDは1/1.8インチの334万画素タイプ。「DSC-F505」といった同社の現行300万画素機は200万画素機のレンズをそのまま流用したため,レンズのイメージサークルが小さく,300万画素CCDの画素を生かし切れていなかった。DSC-P1では完全に新設計の小型3倍ズームレンズを搭載し,300万画素をフルに利用した画像を得ることができる。
主な機能として,GIFアニメを作成できる“クリップモーション”が搭載された。これは,最大10コマの静止画を撮影し,0.5秒間隔で各コマを再生するもの。また,テレビへのフル画面出力が可能なMPEG-1ムービー撮影機能も備えた。
さらに,プレイステーション2に画像を取り込める「ピクチャーパラダイス」機能に対応する。PS2本体との接続にはUSBを利用。自分の顔をインポーズさせたキャラクターでゲームを楽しむといったことが可能になる。既にスクウェアなど大手ゲームソフトメーカーら11社が対応ソフトの開発を表明している。
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ソニーが参考出品したピクチャーパラダイスに対応ゲーム「フェイスファンタジー」 |
また同社ではDSC-P1発売と同時に,カラーiモード対応携帯電話に画像を送信するサービス「i-Jump」を開始する。これは登録ユーザーへの無料サービスで,静止画とGIFアニメ(2コマまで)を最大16人に送れるというもの。同社のデジタルカメラとDVカメラのユーザーも利用できる。
月産台数は世界全体で15万台を予定し,うち国内は5万台程度。ソニーマーケティングでは「機種別でもシェアトップを狙う」(同社デジタルイメージングマーケティング本部の永井源一郎本部長)と強気の構えだ。
主な仕様は以下の通り。
製品名 | DSC-P1 | |
撮像素子 | 1/1.8インチ334万画素CCD(原色フィルター,有効324万画素) | |
記録画素数 | 静止画:2048×1536/2048×1360/1600×1200/1280×960/640×480ピクセル,動画:320×240/160×112ピクセル,クリップモーション:160×120/80×72ピクセル | |
記録方式 | 静止画:JPEG/TIFF/GIF,動画:MPEG-1 | |
レンズ | 8〜24mm(35mm換算で39〜117mm),F2.8〜5.3,マクロ時の最短撮影距離は10センチ | |
電子ズーム | 6倍 | |
測光方式 | undefined | |
露出制御 | 自動(+/-2EVの露出補正が可能) | |
シャッタースピード | 自動(2〜1/2000秒) | |
液晶モニタ | 1.5インチTFT | |
フラッシュ | オート/赤目オート/強制発光/発行禁止 | |
記録メディア | メモリースティック | |
電源 | インフォリチウム(最大1時間30分持続) | |
サイズ | 約113(幅)×43.8(奥行き)×53.9(高さ)ミリ | |
重さ | 約250グラム(バッテリー,8Mバイトメモリースティック,リストストラップ含む) | |
価格 | 9万9800円 |
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DSC-P1専用アクセサリーとして発売される水中撮影用マリンパック |
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