News | 2000年9月12日 11:24 PM 更新 |
ソニーマーケティングは9月12日,PCなしで画像をプリントできる昇華型プリンタ「DPP-SV55」を発表した。また同時に,プレイステーション2に接続する専用プリンタキット「MPR-G600A」も発表。ソニーは同日発表した新型デジタルカメラ「DSC-P1」と合わせ,デジタルイメージングの世界をPC以外のプラットフォームにも拡大していく考えだ。
デジタルフォトプリンタ「DPP-SV55」は,同社デジタルカメラの周辺機器シリーズ“サイバーショット・ギア”の第1弾。メモリースティックスロットとPCカードスロットを備え,デジタルカメラで撮影した画像をパソコンなしでプリントすることができる。ただしUSBによるPC接続にも対応する。発売は11月15日で,価格はオープン。実売予想価格は4万円前後。
製品名 | DPP-SV55 |
プリント方式 | 昇華型熱転写方式 |
プリント解像度 | 403×403dpi |
プリント時間 | 約90秒/1枚 |
プリントサイズ | 152.4×101.6ミリ |
インタフェース | メモリースティックスロット,PCカードスロット(Type II),USB,ビデオ出力端子 |
対応画像形式 | JPEG,TIFF,BMP |
サイズ | 242(幅)×267(奥行き)×72(高さ)ミリ |
重さ | 2.2キロ(ペーパートレイ込み) |
価格 | オープン |
プレイステーション2専用インクジェットプリンタ「MPR-G600A」は,“popegg”(ポップエッグ)の愛称の通り,卵型をしたユニークなデザインだ。PS2用はがき作成ソフト「PrintFan」とセットで販売される。PrintFanは,PS2への画像取り込み機能「ピクチャーパラダイス」に対応のデジタルカメラから転送された画像に,コメントを付けてメモリーカードに保存できる。またソフトに収録されたイラストと画像を組み合わせてはがきの裏面を作成し,表面には宛名情報を入力すれば,MPR-G600Aでオリジナルはがきをプリントできる。
今後はプリンタ対応ゲームソフトも発売される予定で,例えばゴルフゲームならスコアを,釣りゲームなら釣り上げた魚の大きさや日付をプリントアウトするといった遊び方を想定している。発売は11月15日で,価格はオープン。実売予想価格は1万5000円前後。
製品名 | MPR-G600A |
プリント方式 | インクジェット方式 |
プリント解像度 | 360×360dpi |
インク | 4色(シアン,マゼンタ,イエロー,ブラック) |
用紙サイズ | A6/はがき |
インタフェース | USB |
サイズ | 約280(幅)×190(奥行き)×180(高さ)ミリ |
重さ | 約2.1キロ |
価格 | オープン |
ソニーは同日,ポケットサイズのデジタルカメラ「DSC-P1」と,PS2への画像取り込み機能「ピクチャーパラダイス」,カラーiモード対応携帯電話への画像送信サービス「i-Jump」を発表。上記2製品と合わせ,これまでPCの周辺機器ととらえられてきたデジタルカメラの世界を,PC以外の機器にも広げていく戦略を明らかにした。
ソニーマーケティング・デジタルイメージングマーケティング本部の永井源一郎本部長は「今もっとも勢いがある商品は,PCとモバイル,家庭用ゲーム機の3つ。これらとデジタルカメラを融合させたい。画素数などのスペック競争ではなく,デジタルイメージを活用した新しいライフスタイルを提案していく」と新製品の狙いを語った。
PC以外の家庭向けデジタルイメージング市場をめぐっては,セイコーエプソンや富士写真フイルムなどがしのぎを削ってきた。だが,プレイステーション2やモバイル関連で強いブランド力と商品ラインアップを持つソニーが本格的に参入したことで,今後は競争がさらに激しくなりそうだ。
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発表会場で参考出品されたプリンタ内蔵テレビ。DPP-SV55の機能がそのまま搭載され,画像をテレビで確認しながらプリントできる |
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