News 2000年9月13日 09:41 PM 更新

松下,AV機能重視の新型ノートPC「ヒト」

松下が開発表明した新型ノートPCは,人との触れ合いを大事にしたという「HITO」だ。SDカードスロットや人間工学に基づく新型の操作系を搭載したのが特徴。

 松下電器産業は9月13日,AV機能を重視した新型PCシリーズ「HITO」(ヒト:Human Information Technology Operation)を開発中であると発表した。ヒトシリーズは,PCと家庭内のAV機器をつなぐというコンセプトのもと松下が推進している「クリエイティブネットワーク」の核となる製品だ。


CD操作ボタン,DVD-RAMを再生可能なDVD-ROMドライブ,ならびに専用アンプと独立型サブウーハーを備えるAVモデルの「HITO」とロゴマーク

 ヒトの特徴は,SDカードスロットと新型の操作系を装備している点。光学トラックボールを囲むようにジョグホイールが配置されており,ビデオ編集時のフレームのコマ送りに便利だという。また,IEEE 1394ポート×2,光デジタル出力端子を装備するなどAV関連のインタフェースを充実さた。そのほか,表示画像によって液晶の輝度やコントラストをダイナミックに変化させる液晶AI技術を採用している。

 CPUやHDD,メモリなどの仕様については10月中旬に正式発表する予定。11月中には販売が開始される見通しだ。なお松下では,10月3日〜7日に幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2000」にヒトシリーズを出展,クリエイティブネットワークの具体例について紹介するとしている。

 また,松下には「Let's note」というノートPCのラインアップがあるが,今後は,ヒトシリーズが家庭向けの中核製品となり,Let's noteは企業ならびにモバイルユーザー向けに特化するという。

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[中村琢磨, ITmedia]

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