News 2000年9月18日 11:17 PM 更新

MS,フライトシムほかゲーム3タイトルとコントローラ4製品を発表

マイクロソフトは,「Combat Flight Simulator 2」ほかゲーム3タイトルと,ゲームコントローラ「SideWinder」シリーズ4製品を発表した。

 マイクロソフトは9月18日,新作ゲーム3タイトルと,ゲームコントローラ「SideWinder」シリーズ4製品を発表した。ゲームは,太平洋戦争が舞台の「Microsoft Combat Flight Simulator 2」と,3Dレーシング「Microsoft Midtown Madness 2」,新機軸の飛行機アクション「Microsoft Crimson Skies」。SideWinderは,戦略シミュレーション向けコントローラ「Strategic Commander」と,新デザインのジョイスティック3製品だ。ゲーム3タイトルは12月に発売を予定し,価格は未定。SideWinderは10月27日の発売で,オープン価格。

Combat Flight Simulator 2

 Combat Flight Simulatorの最新作では,時代は前作と同じ第二次大戦ながら,戦場をヨーロッパ戦線から太平洋に移した。プレーヤーが操作できるのは「A6M2/M5 零式艦上戦闘機」と「N1K2-J 局地戦闘機 紫電改」,「P-38F ライトニング」,「F6F-3 ヘルキャット」など7機種。旧日本軍と米軍のどちらかを選択してストーリーを進め,マリアナ諸島やミッドウェー海域など太平洋戦争の激戦地でドッグファイトが展開される。

 開発に当たっては,“大空のサムライ”こと坂井三郎氏や米軍の元エースら当時のパイロットから話を聞き,よりリアルに当時の空戦を再現できたという。架空の戦場を作成できる「ミッションビルダ」も装備した。

プレーヤーが搭乗可能な三菱 A6M2 零式艦戦。機銃からは薬きょうが飛び散るなど,「グラフィックの緻密さは前作の4倍」(マイクロソフト)。Microsoft(R) Combat Flight Simulator 2 (C) 1998-2000 Microsoft Corporation. All rights reserved.

コクピットからの視点でプレー中。コクピット内は上下左右とも実機を忠実に再現しているという。

Midtown Madness 2

 Microsoft Midtown Madness 2は,昨年発売された3Dレーシングゲームの第2弾。実際の街並みを自由自在に走り回れる奔放さはそのままに,今回はサンフランシスコとロンドンを舞台とした。マップでは,金門橋やビッグベンなど,主要なランドマークを網羅しているという。操作できる車種は,ニューミニクーパーやアウディTTといった最新のものから,ロンドン名物の2階建てバスや消防車など20種類から選択できる。

壁にぶつけようが落差10メートル以上のジャンプで飛び跳ねようがビクともしない車体を操り,実際の都市を自在に走り回れる爽快感がたまらない。Microsoft(R) Midtown Madness(R) 2 (C) 1999-2000 Microsoft Corporation. All rights reserved.

Crimson Skies

 Microsoft Crimson Skiesはアクションシューティングゲーム。1937年のアメリカが舞台で,プレーヤーは“エアパイレーツ”(航空海賊)として「美女と財宝」をめぐる24のミッションをクリアするのが目的だ。軽快な飛行機で戦闘を繰り広げる点はCombat Flight Simulatorと同様だが,「リアルさを追求したフライトシミュレーターではなく,アクションアドベンチャー」(マイクロソフト)とのこと。登場する飛行機も,実在の機種にアレンジが施された奇抜なデザインとなっているほか,ミッションは低空飛行によるアクロバット飛行を中心とするなど,エンターテイメント性を重視している。

登場する機体の1つ「Brigand」。その他の機体も,航空力学はあまり考慮されていない? すごいデザインのものばかり。巨大浮遊要塞も登場する。Microsoft(R) Crimson Skies(TM) (C) 2000 Microsoft Corporation. All rights reserved.

ちょっとしたミスでストールして墜落,といったシビアなゲームではない。ゲームのノリとしては,アニメ映画「紅の豚」の設定(“空賊”と世界恐慌期)を背景に,全体の雰囲気やメカはTVアニメ「カウボーイビバップ」,ゲーム自体はプレイステーションの「エースコンバット」(ナムコ)といった感じ。素直に楽しめそう

SideWinder Strategic Commander

 Microsoft SideWinder Strategic Commanderは,戦略シミュレーションゲーム用のユニークなコントローラだ。左手を上部に載せるようにして使用し,マウスやキーボードと併用する。機能の割り当てが可能なボタン6つと,シフトボタン3つ,さらに3段階の切り替えが可能な「プロファイルスイッチ」により,合計72種類のキー操作を割り当て,1ボタンで実行することが可能。例えば「Microsoft Age of Empires」では,家の建造といったショートカットキーを使用するコマンドをボタン一発で実行できるようになる。インタフェースはUSBのみ。推定小売価格は7800円。

形状もユニーク。左手での操作は慣れないと難しいが,Age of Empiresの対戦にハマっているユーザーには朗報かも

SideWinderジョイスティック3製品

 ジョイスティックタイプのSideWinderは,「Microsoft SideWinder Force Feedback 2」と,「Microsoft SideWinder Precision 2」,「Microsoft SideWinder Joystick」の3製品。インタフェースはUSBのみ。

Microsoft SideWinder Force Feedback 2

 Force Feedback 2は,銃の反動などをモーターで再現するフィードバック機能を備えている。2年前に発売された前機種と比べ,モーターの力が1.5倍になっているという。推定小売価格は1万2800円。

 Precision 2は,Force Feedback 2からフィードバック機能を省いたもの。Joystickは小型の廉価版だ。推定実売価格は,Precision 2が6800円,Joystickが3800円。

来年発売の「Train Simulator」も登場──「Gamestock in Japan」

 マイクロソフトは同日,同社のゲーム関連製品をプレスに説明する「Gamestock in Japan」を都内で開いた。その中で,ゴルフゲーム「Microsoft Links 2001」と,トレインシミュレーター「Microsoft Train Simulator」の2タイトルが,来年の発売に向けて開発中とアナウンスされた。

「Microsoft Train Simulator」の開発中画面。世界各国の汽車や電車を操縦できる。日本からは小田急線と,なぜか九州のローカル線・肥薩線(熊本県八代〜鹿児島県隼人)が登場するという。Microsoft(R) Train Simulator (C) 2000 Microsoft Corporation. All rights reserved.

 米Microsoftゲーム製品事業部グループプロダクトマネジャーのPeter Parsons氏は,2001年秋発売予定の家庭用ゲーム機「X-box」ついて,「ソフトはPCゲームを移植するのではなく,家庭に照準を合わせた別のタイトルを用意する」と述べ,X-boxについてはPCゲームと異なるファミリーゲーム市場を狙っていくとの考えを強調した。

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[小林伸也, ITmedia]

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