News 2000年9月18日 08:14 PM 更新

ビクター,ハイビジョンTVに出力できるデジタルカメラ

ビクターは,ハイビジョンTVに出力できるデジカメ「GC-X3」を発表した。35ミリフィルムのネガ/ポジをデータ化する機能も。

 日本ビクターは9月18日,334万画素CCDを搭載したデジタルカメラ「GC-X3」(通称:PIXSTAR)を発表した。価格は12万5000円。10月上旬より販売を開始する。GC-X3は,今年3月に「静止画に強いデジカメ」として登場した「GC-X1」(2月4日の記事参照)の後継機種。従来機能はそのままに,ハイビジョンTV(アナログ/デジタル)への出力機能として「HD画像出力」や,35ミリのネガ/ポジフィルムをデータ化できる「フィルムコピーモード」を新たに搭載した。またボディカラーが,シルバーからブラックに変更されている。

 HD画像出力は,付属のY/Pb/Prコンポーネントケーブルを利用して,撮影した画像をハイビジョンTVの画面に表示しようというもの(カメラ側はピンジャック)。「ハイビジョンTVの普及により,デジカメの高画質データをTV画面でも体験できるようになった」(ビクター)というのが製品化の理由。また,デジタルハイビジョンTVではD端子が標準で装備されているが,「アナログのサポートも考えてコンポーネントを採用した」(同社)という。

 一方,フィルムコピーモードでは,2センチの接写が可能な「スーパーマクロモード」と付属の専用アダプターを使い,35ミリフィルムのネガをデータとして取り込むことができる。さらにGC-X3では,動画撮影時に音声も取り込めるようになった。その場合,解像度は160×120ピクセル,記録時間は最大20秒となる。

 主な仕様は以下の通り。

製品名 GC-X3(通称:ピクスター)
撮像素子 1/1.8型334万画素CCD(原色フィルタ)
レンズ 37〜86ミリの光学2.3倍ズーム
F値 F2.8〜F3.8
AF合焦範囲 AF時50センチ〜,マクロ時2〜50センチ
記録メディア 3.3ボルトスマートメディア
ファイル形式 静止画:JPEG準拠(DCF準拠),非圧縮TIFF/動画:JMM(ビクター独自形式)
測光方式 マルチ/スポット測光
露出 プログラムAE、絞り優先AE
露出補正 ±2EV(0.5EVステップ)
シャッタースピード 1/750〜4秒
ホワイトバランス オート/マニュアル
撮影感度 ISO80/200/400
液晶モニター 20万画素2型低温ポリシリコンTFT
インタフェース HD出力端子(コンポーネント/ビデオ出力端子兼用),USB,専用プリンター出力
電源 専用リチウムイオンバッテリー(BN-V37)
本体サイズ 111(幅)×67(高さ)×59(厚さ)ミリ(突起部含まず)
質量 320グラム(バッテリー,メディア,ストラップ含む)
添付USBドライバ Windows 98 SE/2000,Mac OS 8.5.1以降対応
価格 12万5000円

関連記事
▼ 日本ビクター,静物撮影に強い334万画素デジタルカメラを発表

関連リンク
▼ 日本ビクター

[中村琢磨, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.