News 2000年9月19日 11:14 PM 更新

アクセスのNetFrontにATOKを搭載

 i-modeのブラウザ,メールシステムの開発元として知られるアクセスの携帯電話向けマイクロブラウザ「Compact NetFront」で,組込型ATOKが利用できるようになる。これは,IDFの展示会場でアクセスとジャストシステムが明らかにしたもの。Windows CEやソニー「CLIE」用のかな漢字変換プロセッサである「ATOK Pocket」をベースに,組み込み向けにさらなる小型化とARM/StrongARMへの最適化を図っている。組込型ATOKの販売は関連会社のアイティアクセスが行う。

 組込型ATOKはAI用例変換に対応した連文節変換機能を持ち,固定バッファを設定することでメモリ学習や単語登録を行うことができる。また,モジュールを追加することでローマ字入力や口語体変換などのサブシステムを組み込み可能だ。将来的には音声認識モジュールの提供も行われる予定だという。

 次世代携帯電話では,インテルが明日発表する予定の「XScale」を用いた携帯電話ソリューションなど,端末ハードウェアの性能向上が進もうとしている。ソフトウェアの高機能化も求められるようになる。携帯電話での文字入力環境向上と,将来の音声入力ソリューションとしてATOKを採用する携帯電話が増えるかもしれない。

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▼ アイティアクセス

[本田雅一, ITmedia]

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