News 2000年9月20日 03:05 PM 更新

NEC,W-CDMA向けにStrongARM搭載の携帯電話を投入

 NECが第3世代携帯電話にStrongARMプロセッサを採用する。これは,都内で開催中の「Intel Developer Forum 2000 Fall Japan」で明らかにされたもの。

 9月20日に行われたQ&Aセッションで,米Intelの副社長兼ジェネラルマネジャー,Ron Smith氏は,「NECが3Gプラットフォームのアプリケーション用コプロセッサとして,StrongARMを使う」とした。これは,携帯電話がPC並みの処理能力を持ち,音楽や動画の再生といったマルチメディア対応の携帯電話が登場することを意味している。当のNECは「StrongARM搭載の携帯電話は,NTTドコモのW-CDMA端末として開発中だ。サービス開始と同時に市場投入する」と話しており,詳細は非公開ながら,2001年の春には出荷する意向を示している。

 このほか,IDFでは三菱電機とソニーの2社がIntelの「StrataFlash」を採用することも発表された。StrataFlashは,従来と同じスペースに2倍の容量を実装できる倍密度のフラッシュメモリ製品。これまで,携帯電話市場ではマイナーな存在だったIntelだが,一連の発表で大きな足がかりを作ったと言えそうだ。

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[芹澤隆徳, ITmedia]

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