News | 2000年9月20日 05:23 PM 更新 |
三洋電機は9月20日,150万画素動画デジカメの第3弾となる「DSC-SX560」(愛称:Multi-z)を発表した。今年3月に発売した「DSC-SX550」(3月14日の記事を参照)の後継機種で,特に連写機能が強化されている。価格は6万8000円。発売は11月10日の予定だ。
DSC-SX560では,150万画素(有効140万画素)をフルに使った静止画を15コマ/秒で撮影できるという連写機能を搭載した(20枚まで)。これは,DSC-SX550に比べて約2倍のスピードにあたる。また,静止画撮影の新機能として,1ショットで4枚を連写する「ベストセレクトショット」が搭載されている。ベストセレクトショットを選択すると,撮影後に液晶モニターを4分割して表示し,その中から好みの画像を1枚選択すると,残りの3枚は自動的に消去されるというもの。メモリ容量を有効活用する機能だ。
通常撮影時のシャッターインターバルは,もっともファイル容量の大きくなる150万画素Fineモード時でも約0.8秒となった。これは,撮影画像をバッファに1時保管して後からメモリカードへ書き込む従来の方式とは異なり,画像処理とメモリへの書き込みを同時処理する独自方式を採用したため。バッファに左右されず,メモリカードの容量いっぱいまで連続撮影が行えるようになった。
動画撮影機能も充実している。DSC-SX560には,新たに「VPmixCCD」(Vertical Pixel Mixture CCD)と呼ばれる撮像素子が採用され,VGAサイズの動画撮影時に垂直方向の画素を混合して512ラインの画素信号を得ることが可能になった。これにより,実効感度を2倍に向上させ,30フレーム/秒で水平解像度が400本以上という,S-VHS並みの動画撮影が可能になっている。動画フォーマットは,従来と同様のQuickTime Movie形式だ。オプションのPC接続キット(1万5000円)には,Uleadの動画編集ソフト「Ulead Video Studio4 SE」もバンドルされている。
メディアはコンパクトフラッシュを採用し,IBMのMicroDriveにも対応する。PCとの接続はUSBインタフェース。ストレージクラスのサポートにより,PCやMacintoshからはカメラを外部ストレージとして認識できるようになった。
バッテリーには,単3型電池×2本を使用する。パッケージに付属するニッケル水素電池なら,連続再生時で約90分,液晶モニターオフ状態では約370枚の撮影が可能だ。もちろん,市販の単3型アルカリ乾電池も使用できる。
そのほかの主な仕様は以下の通り。
製品名 | DSC-SX560 |
撮像素子 | 1/2インチ150万画素CCD(原色フィルター) |
記録画素数 | 静止画:1360×1024,1024×768,640×480ピクセル |
動画:640×480,320×240,160×120ピクセル | |
記録方式 | 静止画:JPEG,TIFF |
動画:QuickTime Movie | |
音声:WAVE | |
レンズ | 7mm(35mmフィルム換算で38mm)単焦点,F2.4/8 |
露出制御 | 絞り・シャッター可変プログラムAE |
ホワイトバランス | フルオートTTL/マニュアル切り替え式 |
感度設定 | オート/マニュアル(ISO100,200,400) |
ファインダー | 光学実像式 |
液晶モニタ | 11万画素1.8型低温ポリシリコンTFT |
記録メディア | コンパクトフラッシュ |
電源 | 単3型電池×2本(ニッケル水素/アルカリ) |
サイズ | 110(幅)×40(奥行き)×63(高さ)ミリ |
重量 | 約220グラム(電池,メディア別) |
価格 | 6万8000円 |
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