News 2000年9月21日 07:51 PM 更新

マイクロソフト,「Xbox」のロゴと150社のゲームデベロッパーを公開

 マイクロソフトは9月20日,同社のゲーム専用機の名称を,正式に「Xbox」とすることを発表。新しいロゴマークを公開するとともに,全世界で150社を超えるゲームデベロッパーがサポートを表明したことを明らかにした。このロゴマークは,明日22日から幕張メッセで開催される「TOKYO GAMESHOW2000 AUTUMN」でお披露目される予定であり,ショウの会場では「さらに数社がXbox向けゲームの開発を表明する」(マイクロソフト)という。ただし,残念ながら会場にはXboxのデモ機等は展示されない。

 Xboxは,今年3月に発表(3月10日の記事を参照)された,マイクロソフトのゲーム専用機だ。NVIDIAの専用グラフィックチップとIntelのPentium IIIを搭載し,毎秒3億ポリゴンを描画可能。また,最大4倍速のDVD-ROMドライブ,64Mバイトメモリ,8GバイトのHDD,100Mbpsイーサネット機能を持ち,DVD-Videoの再生はもちろん,ネットワークからダウンロードした情報をHDDに保存しておけるといった特徴を持つ。出荷開始は2001年の秋になる予定だ。


3月に公開されたXboxのプロトタイプ

 今回発表されたゲームメーカーには,今年3月の時点でサポートを表明していたコナミ,カプコン,ハドソンに加え,ナムコ,バンダイなど約50社の国内ゲームデベロッパーが含まれている。中でもコナミは「来年秋のXbox発売に合わせて複数のタイトルを予定しているほか,発売後も毎年10タイトル以上を出荷する」としており,同社のマルチプラットフォーム戦略において,Xboxが重要な位置を占めていることを示唆した。マイクロソフトは,7月31日に「Xbox Development Kit」(以下:XDK)の提供を開始したが,コナミでは既に約100台のXDKを導入,開発を本格化させているという。XDKは,IntelおよびNVIDIAのチップを搭載したPCベースのハードウェアと,DirectXの開発ツールを含んでいる。

 現在,コナミが開発中のタイトルは,アクションゲームの「クラッシュバンディクーX」「ジュラシックパーク X」,ホラーアドベンチャーの「サイレントヒル X」,シューティングゲーム「メタルギアソリッド X」など。同社では「これらのソフトは,Xboxのグラフィック/オーディオ性能やHDD搭載といったメリットを活かすため,専用に設計されたものだ」と話している。

関連記事
▼ MicrosoftのXbox用ゲーム,150社が開発中
▼ ついにベールを脱いだX-Box――「性能は最新ゲーム機の3倍以上」
▼ 目玉は通信機能? X-BoxのハードからMSの戦略を探る
▼ 次世代と,その先を見据えたX-Box――Gates氏,ゲーム開発者会議でX-Boxを発表

関連リンク
▼ マイクロソフト
▼ コナミのリリース
▼ ナムコ
▼ カプコン
▼ バンダイ

[芹澤隆徳, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.