News	2000年9月25日　10:07 PM 更新

au，MGメモリースティック対応のcdmaOne端末を正式発表

auが，MGメモリースティックスロットを搭載したソニー製の「C404S」を11月下旬に投入すると発表した。音楽再生が可能な携帯電話は，NTTドコモも投入を計画しており，今年の年末商戦の目玉となりそうだ。

　 au（DDIセルラーグループ・IDO）は9月25日，MGメモリースティック対応の携帯電話機「cdmaOne C404S」（通称：DIVA）を発表した。イタリア語で「歌姫」の意味するDIVAは，MGメモリースティックに記録したATRAC3形式の楽曲を再生することができる。ダウンロード機能は備えず，音楽配信には対応しない。電話機本体には，64MバイトのMGメモリースティックを同梱する。価格は8万8700円。発売は11月下旬の予定だ。

「cdmaOne C404S」（DIVA）。リモコン付きヘッドホン，64MバイトのMGメモリースティックを同梱する

　DIVAは，本体に光デジタルオーディオ入力端子を装備。PCで記録した楽曲を再生するだけでなく，CD/MDと接続して楽曲を録音することもできる（専用の接続ケーブルを付属）。また，同梱のリモコンには通話ボタンとマイクが搭載されており，電話機本体が手元になくてもそのまま通話することが可能だ。そのほか，電話機能をオフにする「パーソナルモード」を搭載。病院や飛行機など，携帯電話の使用が制限されているスペースでは，純粋にポータブルオーディオプレーヤーとして機能する仕組みになっている。

　本体サイズは，50（幅）×100（高さ）×26（奥行き）ミリ。重量は約120グラム。連続通話時間は約150分，連続待ち受け時間は約200時間となっている。ボディカラーは，外側がシルバーで内側がブルーのツートン。

　一方，NTTドコモは千葉・幕張メッセで開催された東京ゲームショウ 2000秋にソニー製のMGメモリースティック対応iモード端末を参考出展（9月22日の記事参照）。こちらも年内に発売されるもようで，音楽再生が可能な携帯電話は，今年の年末商戦の目玉の1つとなりそうだ。

メールサービスを強化

@mail対応のC4XXシリーズ。左からC401SA（三洋電機），C403ST（鳥取三洋電機），C402DE（デンソー）

　またauは同日，携帯電話側に電子メールを保存できる「@mail」を11月1日より開始すると発表した。月額料金はEZwebと同額。文字数は，最大で5000文字相当（10Kバイト）だ。これまで，DDIセルラー・IDOのEZwebでは，電子メールがサーバ側に保存されており，電波の届かない状況では，メールを読むことができないという欠点があった。なお，@mailを利用するには，11月以降に順次発売される対応端末「C4XX」シリーズが必要（現行の「C3XX」シリーズでの利用は不可）。

　さらに@mailでは，100Kバイトまでの画像／音楽ファイルを添付した電子メールの送受信や，対応端末間での待ち受け画面・着信メロディなどのデータ交換に対応。「vCard」形式（アドレスデータ）や「vCalender」形式（スケジュールデータ）をメールに添付することもできる。そのほか，電子メールに書かれたメールアドレスやURL，電話番号に直接ジャンプ（通話）する「Phone to/Mail to/URL to機能」が導入されている。

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