News | 2000年9月26日 08:11 PM 更新 |
日本ユニシス情報システムは9月26日,ストリーミング動画の配信サービスを10月1日に開始すると発表した。従来のストリーミング動画と異なり,動画中の任意のシーンを高精細な静止画として保存でき,ほかのアプリケーションによる2次利用が可能な点が特徴。また動画の各シーンとWebを連動させ,Webの表示を変化させることもでき,視覚効果の高い商品プロモーションや観光案内などが可能という。
サービス名称は「高機能ストリーミング・ビデオ・サービス」。動画ファイル作成と配信システムは,米ベンチャー企業のSeeItFirst.comの技術を利用する。動画ファイル自体は通常のASF形式だが,ストリーミングファイルを作成する際,素材となる動画から静止画としてコマ分割した画像も同時に取得する。
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動画配信サービスの例 |
通常のストリーミング動画は圧縮されているため,各コマを静止画として取り出そうとすると不鮮明になる。だがこのシステムでは,任意のコマの静止画を動画ファイルから切り取るのではなく,静止画をサーバにリクエストして取得する方式を採用しているため,鮮明な画像を入手できるという。また受信中でもコマ戻しやコマ送りなどの操作が可能になっている。受信ソフトはWindows Media PlayerとReal Player,Quick Timeが利用できる。
さらに,動画とWebの表示を同期させ,動画の表示に合わせてWebをリアルタイムに変化させることも可能だ。このため商品紹介などのプロモーション用途に応用が広がるという。
サービス開始に当たり,同社は都内の自社データセンター内に動画配信センターを開設。SeeItFirst.comのエンコードサーバと配信用ビデオサーバを設置する。料金は,30秒のストリーミングビデオのホスティングする場合,エンコード料金が10万円,ホスティング料金が月額4万8000円となっている。
同社は日本ユニシスの100%子会社で,ISP「Unet SURF」の運営などを手がけている。同社ではストリーミングサービスを,広告や顧客サポート,教育や市場調査など幅広い分野での応用を図っていく。既に冷蔵庫メーカーのCMや企業トップの訓辞,商店街の紹介ビデオなどで引き合いがあり,今後3年間で30億円の売上を目指している。
関連リンク
日本ユニシス情報システム
SeeItFirst.com
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